五反田で1994年開業の老舗フレンチ「ヌキテパ」でディナー。田辺年男シェフは元プロボクサーと経歴もユニーク、土を食べさせられる、ということで料理もユニークなイメージで楽しみにお伺いしました。
「真蛸、マッシュルーム、オリーブ」
千葉県鹿島産のタコは極柔らか、基本料理に肉(例外は鴨肉)は使用しないようです。
「そば粉のクレープ、バフンウニ、イクラ」
クリームにエシャロット、流石にウニやイクラに感動はない。
「千葉県鹿島灘産蛤の炭火焼き」
スペシャリテ、蝶番を取り除くと、貝が開かないので旨みが逃げないそう。ちょっと食感が強すぎて好みではない。
「磯魚のスープ」
続いてもスペシャリテ、中にパプリカとニンニクのペースト、チーズ、5種類の魚を使用、「トレイス」のミキサー料理のような雰囲気ですが、より濃厚で旨い。
「伊佐木のソテー、サラダ添え」
山筍、コゴミ、小松菜の根っ子、自家製ポップコーン、バルサミコ酢と土のソース。
「蜜柑のシャーベット、パッションフルーツのソース」
口直し。
「西瓜のショートケーキ」
デザートのスペシャリテ、シェフが西瓜が大好き、一年通して提供されるよう。見た目通りのお味、意外と後引く西瓜です。
追加「土とトリュフのクレームブリュレ」
土は栃木県鹿沼市の鹿沼土を使用、オーブンで殺菌後、水で煮て、裏濾しした土の出汁。ブリュレ自体は極薄ですが香り良く濃厚、確かにミネラル感があって旨い。
「小菓子」
フィナンシェ、ショコラ、パート・ド・フリュイ。こちらは普通です。
普通の料理と、変わった見た目の美味しい料理が混在する不思議なコース、量が少ないのでお腹はいっぱいになりませんが、内容は唯一無二で記憶に刻まれます。後からじわじわ効いてくるのかもしれません。ごちそうさまでした。
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