三菱一号館美術館「上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展」丸の内

三菱一号館美術館「上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展」
丸の内の三菱一号館美術館で開催中の「上野リチ ウィーンからきたデザイン・ファンタジー展」を拝見。初めて知ったアーティスト「上野リチ(フェリーツェ・リックス)」はウィーン工房のデザイナーとして活躍、ヨーゼフ・ホフマンの建築事務所で働いていた上野伊三郎と結婚し京都へ移り住んだ方だそう。

入ってすぐに展示されているのが「プリント服地[野菜]」は再生産されたもの、色違いで3種類展示されていました。カラフルな幾何学的形状のカブ、ナス、えんどう豆、人参が沢山プリントされていて可愛い。妹キティ・リックスの陶芸作品「メリーゴーランド」も良い。ビビッドな色合いのいびつな造形が素敵。ヨーゼフ・ホフマン(形)と上野リチ(装飾)の合作「リキュールグラス」、明るいグリーンの小さい頭、バランスの悪い太い長いステムにはリボンのような模様が描かれています。一番印象的だったのは上野リチの作品ではない着物風の「室内着」、テキスタイルは「マティルデ・フレークル」で孔雀のような鳥が描かれたもの、そしてウィーン工房のアーティストのファッション画は、現代でも通用するものが多くて驚きました。100年以上前の作品ですが、流行は巡る。

意外だったのは七宝飾箱、七宝プレート、プリント生地など完成品は可愛いし、スケッチも可愛いのですが、スケッチに何故か楽しんで描いてる感じがしなかったことでした。

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