令和5年2月文楽公演 第一部『心中天網島』国立劇場

国立劇場で第一部『心中天網島』を拝見しました。

配役
令和5年2月文楽公演 第一部『心中天網島』国立劇場
豊竹咲太夫さんの休演は残念ですが、何卒お大事に。数年前にも拝見している演目ですが、紙屋治兵衛の人間性には共感できません。兄の孫右衛門、小春、おさん、心中を決定的にした舅五左衛門にしろ皆んな誰かを心配している。二段目の「天満紙屋内の段」から吉田和夫さんのおさんが登場するのですが、今更ながら自然な動きに度肝を抜かれました。凄い。「着物づくし」はグッと来たなぁ。そして治兵衛小春が心中へと向かう「大和屋の段」、鶴澤燕三さんの三味線の緊張感に痺れます。「道行名残の橋づくし」、治兵衛は小春の喉首を刺し、治兵衛は小春の真っ赤な腰紐を水門に掛け首吊り、19歳と28歳、胸が締め付けられるわ。心中ものはあまり好きではありませんが、文楽の面白みを感じれる演目です。

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