東京文化会館でローマ歌劇場2023年日本公演オペラ、ジョゼッペ・ヴェルディ作曲『椿姫』を拝見しました。コッポラ演出とヴァレンティノ衣装に惹かれて数年ぶりのオペラ、初めての『椿姫』です。
演出:ソフィア・コッポラ
衣装:ヴァレンティノ・ガラヴァーニ、マリア・グラツィア・キウリ、ピエールパオロ・ピッチョーリ
指揮:ミケーレ・マリオッティ
配役
ヴィオレッタ・ヴァレリー:リセット・オロペサ
フローラ・ベルヴォア:エカテリネ・プアチゼ
アルフレード・ジェルモン:フランチェスコ・メーリ
ジョルジュ・ジェルモン:アマルトゥブシン・エンクバート
アンニーナ:マルアム・スレイマン
ドゥフォール男爵:ロベルト・アックールソ
ドビニー伯爵:マッティア・ロッシ
グランヴィル医師:アンドリー・ガンチェク
ガストン子爵:エドゥアルド・ニアーヴェ
受託人:ダニエレ・マッシミ
フローラの召使い:マウリツィオ・カッシャネッリ
ローマ歌劇場管弦楽団、ローマ歌劇場合唱団、ローマ歌劇場バレエ団
「第1幕」黒をベースにグリーンの長いバッスルが着いたドレスが長い階段で映える。おそろいの扇も素敵。ヒロインのヴィオレッタとアルフレードにちょっと華がない気がしてしまいましたが、そういうものなのか。最後の盛り上がりが非常に良い。字幕は出ていますが、言葉が理解できないことが惜しい。そして特殊な台詞?歌詞回しが慣れないと難しい。
「第2幕第1場」白いケープ付きレースのドレス、既に3ヶ月が経過、ヴィオレッタが生活費のために家財を売っていたことに気付かないとは、アルフレードのんびりし過ぎ。そしてアルフレードの父、偉そうで、説得に神を利用しているようで、ずっと好きになれない。が、お声は素晴らしい、モンゴル出身。何でこんなに嫌われているのかと思ったらヴィオレッタは高級娼婦だったのね。後で知りました。。。時を現し、移り変わる拝見も綺麗です。
「第2幕第2場」ジプシー占い師やマタドールの美しいダンス、フローラとコーラスの衣装は、マリア・グラツィア・キウリとピエールパオロ・ピッチョーリがデザインしているそう。ヴィオレッタは赤いドレス、赤と緑を効果的に配置している。ヴィオレッタに札束を投げつけるアルフレード、若いな。最後の3人による独白のような合唱が荘厳。
「第3幕」ベッド上、白とピンクのネグリジェ風ドレス、肩の花模様のレースが可愛い。命が尽きかけているヴィオレッタと謝肉祭の喧騒。手紙をシンプルに朗読するのが、とても良い。自分の写真が入ったロケットをアルフレードに渡す。最後の輝き、そして唐突な死、畳み掛けて終幕。
出演されていたオペラ歌手の方々はきっと一流で声量も凄いのだろうが、いまいちピンと来ず。。。思い返せば、やっぱりアルフレードの父役のアマルトゥブシン・エンクバートさんがインパクトありでした。久しぶりなので一番良い席で鑑賞しましたが、歌舞伎1等席3回分の価格を考えると、次回は後方の席で十分。オペラやバレエやミュージカル、また、たまには拝見したい。
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