令和5年12月文楽公演『源平布引滝』シアター1010

令和5年12月文楽公演『源平布引滝』シアター1010
滅多に行かない北千住の「シアター1010」で令和5年12月文楽公演『源平布引滝』を拝見しました。上手側の席で見ましたが、国立劇場より床が近い、座席が広い、舞台が遠い。

配役
令和5年12月文楽公演『源平布引滝』シアター101

歌舞伎では『実盛物語』としてしばしば上演される場面。「竹生島遊覧の段」、小まんの腕が実盛により切られる場面ですが、頑張って泳ぐ小まん意外に見どころ無し。「九郎助住家の段」は鮒釣りで取れた腕、女性陣は引いているものの、腕を見つけて喜ぶ太郎吉の怖さ。実盛が出産した腕の言い訳をした部分は意外とあっさり、その後の瀬尾の部分が歌舞伎と違い、とても印象的。玉助さんが遣っているせいか。孫の太郎吉に首を斬らせる場面はかなり凄惨で胸が詰まる。そして首を手に取って喜ぶ太郎吉が怖過ぎるが、この時代には普通のことなのか。織太夫さん藤蔵さんコンビは当然良いとして、続く芳穂太夫さん錦糸さんコンビの猛々しく勇ましい語り素晴らしい。若手中心で時間も見やすく、すっきりと見やすい舞台でした。今年の文楽納めとなりましたが、来年も楽しみにしております!

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