「奈々福・太福の浪曲浮かれナイト 清き流れの玉川姉弟会」らくごカフェ

神保町の「らくごカフェ」で「奈々福・太福の浪曲浮かれナイト 清き流れの玉川姉弟会」を拝見しました。トークを挟んで1席ずつ。トータル75分くらいの気軽な会でした。

「天保水滸伝〜序:繁蔵売り出す」玉川太福、曲師:玉川みね子
講談で一度しか聞いたことがない「天保水滸伝」、序からで分かりやすい。飯岡助五郎一家(悪役)と笹川繁蔵一家(主役)の抗争の話。江戸相撲で早汐繁蔵として活躍していた時、それをよく思っていなかった横綱稲妻雷五郎の弟子虹ケ嶽と喧嘩し、再起不能の大怪我を負わせてしまった繁蔵。その後、木村屋五郎蔵の身内となり、男気と強さから頭角を表し、笹川の旅籠、十一屋(じゅういちや)を任されるに至る、というところまで。続きが気になる〜。

「トーク」玉川奈々福、玉川太福
奈々福さんの久留米のデイサービス施設での話にほっこり、「仙台の鬼夫婦」を唸ったところ、最初全くの無反応だった入居者の脳が凄く活性化され、浪曲の力を再認識したという良い話。太福さんは新潟市の社会福祉法人「常陽会」のイメージキャラクターになった話、『アオゾラが見えたらそれは「ハレ」』、謎!

「おづのおんつぁま」玉川奈々福、曲師:沢村まみ
今年に入って新作を6本も作って疲れ果てているという奈々福さん、その中で一番くだらないという1曲をご披露いただきました。「玉川奈々福 喬太郎アニさんにふられたいっ!」で、喬太郎師匠に「神社仏閣」で新作を、という課題で作った実体験を元にした浪曲。入りが可愛らしい振り付き、シュラシュシュシュ。山伏の知り合いと修験道体験をするため出羽三山の月山に頑張って登る、草鞋で登る。素晴らしい景色の東補陀落、御浜池で出会った田中泯より怪し気なガリガリのお爺さんと2人の男女の子供ぜんちゃんとごうちゃん。あれは役小角と弟子の鬼夫婦、前鬼(ぜんき)後鬼(ごき)だったのか。相当荒削りな感じでしたが、不思議で楽しい新作浪曲でした。

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