「第五回古典芸能を未来へ~至高の芸と継承者~講談 神田松鯉・神田伯山」明治座

明治座で「第五回古典芸能を未来へ~至高の芸と継承者~講談 神田松鯉・神田伯山」を拝見しました。

「阿武松」神田伯山
怪談が続くこともあり、最初は明るい話で、最前列が笑うことが大事、電話やスマートウォッチを鳴らすのは絶対ダメというマクラから。講談でも落語でも聞いたことがある演目でしたが、面白い。

舞台転換の間に伯山師匠のトーク有り。昔、国立劇場で見た坂東三津五郎さんに感動した話。尾上菊之丞さんの姓を瀬川と間違えるミスも。。。

「浦島」
浦島:坂東巳之助                                           唄:杵屋巳三郎
三味線:柏要二郎
囃子:藤舎貴生

竜宮城から帰ってきた浦島太郎、乙姫への忘れらない思いを踊る、玉手箱を開けてからはお爺さん姿に。アクロバットな扇がやや危ういですが、お爺さんになってからは安定の剽軽さ。近くで拝見する巳之助さんに惚れ惚れ。

伯山師匠と琵琶の長須与佳さんとのトーク。歌舞伎「刀剣乱舞」で琵琶の長須与佳さんに感動した話。

「お岩誕生」神田伯山
ずっと聞いてみたかった演目、冷房強め、照明暗めなマクラから。二つ目昇進の会の時に松鯉師匠が、寒さに震える客を、話に聞き入っていると勘違いして初恋の話を始めた話が面白い。伝助が飯炊きとして働いている家の高田大八郎が殺した金貸しの伊勢屋重助とその妻、亡霊となった妻が伝助の家を訪ねてくる場面はさらに照明が暗くなり、怖さ倍増。子供を身籠る伝助の妻お綱の絶叫にびっくり。お綱が産んだ子がお岩と名付けられ。。。 

「与一の段」
那須与一:尾上菊之丞
源義経:市川染五郎
玉虫:藤間紫
琵琶:長須与佳
囃子:藤舎貴生

モダンな舞踏ですが、20年ほど前に菊之丞さんの父墨雪さんが作ったものだそう。初めて拝見するかもしれない尾上菊之丞さんの凛々しくも豪快な踊りとお声が凄い。舞台上、舞台映えする美男美女揃いで、嬉しくなります。平家物語と琵琶の調和も最高で、素晴らしい一幕でした。

伯山師匠と終わったばかりの尾上菊之丞のトーク、前半の間違いのせいで少しギクシャクしているようにも見えましたが。

「乳房榎」神田松鯉
落語の演目でもよく見る三遊亭圓朝の怪談噺、初めて拝聴できて嬉しい。マクラもなく、照明を暗くすることもない至高の芸。冷静で静かな読み口に想像力が掻き立てられます。悪党の磯貝浪江に殺された絵師の菱川重信の亡霊が寺に現れ、絵を完成させる所で終わってしまいましたが、この後の展開は、松月院の境内にある乳房の形の瘤のある榎で、重信の妻は乳房の病気を治し・・・と、続くよう。後半も聴いてみたい。

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