「7月余一会 ご存じ!夏の雲助一門会~前座噺と大ネタと~」鈴本演芸場

鈴本演芸場で「7月余一会 ご存じ!夏の雲助一門会~前座噺と大ネタと~」を拝見しました。

「寿限無」桃月庵白酒
寿限無の矛盾にいちいち突っ込むのが笑える。下げは「あと2、3回言ったらアザも消えるだろう」
「道灌」隅田川馬石
「千両みかん」蜃気楼龍玉、桃月庵白酒
番頭が須田町に行くところで交代。須田町のみかん問屋は「万惣」ではなく「千惣」。痩せから太にキャラが変わるのも楽しい。みかんの汁までも金に勘定する番頭が滑稽ながらも健気です。

「平林」五街道雲助
雲助師匠では珍しい丁稚が主役の話、人間国宝がこの話を演じていること自体が面白い。下げは「手紙の名が違いました」
「子ほめ」蜃気楼龍玉
後のば馬石師匠曰く「ヤケクソの子ほめ」、「千両みかん」の磔部分同様、龍玉師匠がやるとちょっと怪談風に。妙にシリアスで胸がざわざわするのが独特。下げは「どう見てもただでございます」
「淀五郎」隅田川馬石、五街道雲助
2日目も失敗し、楽屋で化粧を落とし、表に飛び出るところで交代、立ちながら淀五郎の台詞を言う雲助師匠が格好良い。内容はわかっていますが、大好きな歌舞伎の話ということもあり、必死な淀五郎を応援してしまう。めでたい下げも感動がありました。

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