国立劇場で、令和4年9月文楽公演 第一部に続き第二部を拝見しました。幕間に近くの「甘味おかめ」で鍋焼き雑煮、ごまおはぎをいただき、準備万端。
配役
まずは国立劇場建て替えの祝儀を込めたおめでたい演目『寿柱立万歳』から。『仮名手本忠臣蔵』八段目に常磐津『乗合船恵方万歳』を組み合わせたものだそう。基本楽しい舞踏劇ですが、かなり際どい下な詞章があるのが大阪らしいか。
続いて第一部の続き『碁太平記白石噺』(江戸編)「浅草雷門の段」、第一部と同じ登場人物はおのぶのみ、話も奥州から江戸に移っているで、続けて見なくても全く問題なし。なんか前段とおのぶの性格が変わっている気がするのは気のせいでしょうか。口の亘太夫さん、おのぶの声が全然女の子っぽくなくて笑ってしまった。チャリ場の咲太夫さんが新鮮でしたが、非常に軽妙で力の入っていない語りが素敵。大道芸人に悪女衒が一本取られるのは面白くスカッとする。「新吉原揚屋の段」、けっこう長い場面ですが呂太夫さんお一人で。激しい、いつもより激しい気がする。血管千切れないか心配だわ。和生さんの宮城野の美しさにうっとりするも、勘壽さんが遣う大黒屋惣六が気になる。前段の50両でおのぶを助けた惣六は、この段でも格好良く、姉妹を嗜める長台詞の後、柱にもたれかかる立ち姿がめっちゃ格好良い!このあとの仇討ち場面までいつか拝見してみたいものです。
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