お江戸上野広小路亭で「永谷しのばず寄席」を拝見しました。
「手紙無筆」桂しゅう治
下げは「猪口猪口、あった、丼の影で見えなかった」
「短命」立川寸志
後で二つ目と知ってびっくり、前半の八五郎が言い立てる場面のスピード感が凄い。
「清水次郎長伝 小政の生い立ち」日向ひまわり
お膝を痛めているのか座っての講談。清水湊は鬼より怖い、大政小政の声がする、の小政こと山本政五郎(幼名政吉)が12歳の時の次郎長親分との出会い。叔父の平兵衛から2両をむしり取るなど悪知恵が楽しい。
「不動坊」昔昔亭A太郎
イタリア、メキシコ、台湾公演もやっているのか、ラテンの血が混じっているという発言が、客に普通に受け入れられているのがに、心中で爆笑。岐阜のお婆ちゃんの、泥棒だったという告白も楽しい。恒例の写真タイムの後、古典落語。風呂に入る場面での吉公の1人喋りが面白い。いつも疑問に思うのは、屋根裏であんなに騒がしくて、下に気付かれないのかということ。華のある落語家さんです。
「漫談」ねづっち
気っ風のよい嫁とのエピソード(嫁の愚痴)が面白い、ねづっちにハイボールは作らせるし、「てきぱきてきぱき」って口で言うのね。最後はお題は紫陽花、サウナ、非常口、高速謎かけ3連発で。
「鰹節まんま」春雨や雷蔵
林家正雀師匠の新作落語、と思われる。下げは「心配するなまた家賃の催促をする」
「玉川祐子師匠と笑点出てきました物語」玉川太福
田中角栄を題材にした『オペラTHE SPEECH』に出演されていたそう。新潟県長岡市公演での「ブラボー!」が強烈。内容はタイトル通り、4月16日に笑点に出演した際のエピソードを早速。即席だけあり節はメチャクチャでしたが、何より祐子師匠の言動にほっこり、いつまでもお元気で。
「禁酒番屋」三遊亭兼好
CDでは拝聴していましたが、ずっと生で聞いてみたかった兼好師匠、斬新な選挙の方法、お酒の小噺、ビールを飲むと白髪防止になるとか。初めて振り付きで見たニワトリ上戸も爆笑。近藤が酒屋で三升飲むのですが、飲み方も上手い!油徳利を持ち込んだ酒屋が「今年の出来はどうだ?」と聞かれ「喉越しすっきり」と答えるのも面白い。最後のしょんべんは流石に匂いで気付くのか。
「発泡スチロール芸」できたくん
数年振りに拝見。人参を持ったウサギ、ドラえもん、アンパンマン、鯉のぼり。
「三年目」三遊亭好楽
久しぶりに拝見しましたが、黒髪が白髪になっておりびっくり。林家彦六師匠の兄弟子の木久扇師匠のマクラ、東京會舘の自分の結婚式の間に、帝国ホテルの他人の結婚式の司会の仕事をしていた話、結婚式当日の熱海での話は有名です。それほど面白い内容の落語ではありませんが、この落ち着き具合はどうなのか。下げは「毛が伸びるまで待っていました」
コメント