「令和5年7月下席 昼の部前半 主任:神田松鯉」浅草演芸ホール

初めての浅草ロック座でテンション爆上がりの中、浅草演芸ホールで「令和5年7月下席 昼の部前半」を拝見しました。

前座「不破数右衛門の芝居見物」玉川わ太
浪曲の前座は今席が初めて、今日が2回目だそう。凄い!講談よろしく、ここからが面白いところで終了。
「石松の金比羅代参」玉川太福
出演順が変わったことにより、演芸場で浪曲2席連続は史上初だそう!ここは木馬亭か。一昨日に次郎長伝の名台詞が登場する「石松三十石船道中」はやってしまったため、その前のお話。東海から関西摂津播磨の道行が情緒あり。
「漫才」新宿カウボーイ
初めて拝見。一発ギャグ系。
「鈴ヶ森」春風亭昇々
やっと落語。「ソーゾーシー」の方、初めて拝見しました。この流れはやりにくそうですが、頑張ってた。筍がお尻に刺さる部分は鉄板。下げは「身ぐるみ全部脱ぐんで、勘弁して下さい」
「荒木又右衛門 奉書試合(伊賀の水月)」神田松麻呂
「紙切り」林家喜之輔
26歳、若い!金魚鉢にいたずらする猫、インディージョーンズ、舞妓さん。
「権助提灯」三笑亭夢丸
姉の結婚式での落語披露のマクラが面白い。今度2回目があるのね。

「蝦蟇の油」三遊亭遊之介
寿司屋で「あいうえお(あわび、いくら、うに、えび、大トロ)」は頼んではいけない、おしりに「り」が着く、しゃり、ガリ、おしぼり、あがり、おしゃべりは頼んで大丈夫。なるほど。三遊亭圓生を思わせるゴリゴリの古典をしっかり。
「音曲」桂小すみ
やっぱり小すみさんはいいね。気持ちが引き締まります。「さわぎ」、「さのさ」、「長崎さわぎ」、途中で尺八で「賛美歌」も披露していただきました。
「阿武松」神田伯山
講談で聞くのは初めてかも。テンポ良く面白く。錣山との取り組みの前の櫓太鼓の音など、盛り上げ方がとてもお上手。

「柳沢昇進録 お歌合わせ」神田阿久鯉
柳沢弥太郎の妻おさめの歌の才能が凄い。カンニングはちょっと卑怯ですか、ちゃきちゃき気っ風の良い読み口も心地良い成功物語。
「歌謡漫談」東京ボ-イズ
いつもの感じですが、今までで一番盛り上がったかも。六郎さんに、黒田節、武田節、東京音頭などの三味線を引かせて、適当に踊る八郎さん、2人の空気感が面白い。
「あくび指南」桂伸治
「大門町」の声がかかり嬉しそう。安定の落語、臨終のあくびがイイね。
「祇園会」三遊亭笑遊
客席からのリクエストで。笑い屋の方がいらっしゃり、ちょっと変な空気に。。。以前聞いた「片棒」同様、囃子の部分が面白い。下げは「瘧が落ちますか?」「首が落ちる」
「曲芸」鏡味正二郎
五階茶碗、傘回し。
「天保六花撰 松江候玄関先の場」神田松鯉
歌舞伎の『天衣紛上野初花 河内山』でもお馴染みの部分。内容を知っている演目ですが、歌舞伎だと前半部分が無いので、講談だと筋がすっきりと理解できる相互関係の素晴らしさ。松鯉師匠のいぶし銀の河内山、堪能いたしました。

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