「7月中席 昼の部 主任:桃月庵白酒」新宿末廣亭

新宿末廣亭で「7月中席 昼の部」を拝見しました。

前座「山号寺号」春風亭貫いち
下げは「一八さん、ドジ」
「旅行日記」桃月庵黒酒
下げは「今晩、お前が鍋になっちまう」
「吞める」古今亭志ん陽
「漫才」浮世亭とんぼ・横山まさみ
初めて拝見、大阪出身で松竹芸能所属、現在桂才賀一門だそう。まさみさんが、右頬をはたかれた時の「こっちも自由にしていいのよ」が面白い。
「近日息子」桂やまと
「権助魚」柳家さん福
「奇術」小梅
2023年12月に落語協会に入ったそう。トランプ、ルービックキューブのマジックなど。お綺麗な方ですが、何のきっかけも無しに終了するのが少し怖い。
「たがや」古今亭菊春
「あくび指南」林家鉄平
中央席だけで言えば8割ほどの入りの中、3列目から5列目までの観客が、あくび指南で、全員寝ているという別の面白さ。あくびする人は落語を聞いていて退屈そうだから気になるけど、寝ている人はそもそも落語を聞いていないから気にならない、らしい。
「音楽パフォーマンス」のだゆき
つかみのゾウさんで爆笑、ファミリーマート、パイプオルガン、アコーディオンでタンゴ、剣の舞みたいな曲、アルトリコーダーのヘッドで目覚まし時計など。
「転失気」林家時蔵
下げは「あんまりやり過ぎますと、鼻つまみ者になります」
「家見舞い」春風亭一朝
なかなか辛い前半でしたが、ここから本番か。一朝師匠の江戸弁は勢いと現実感があって素晴らしい。

「台所の隅」柳亭こみち
白鳥師匠作の新作落語、ゴキ助の親分、ゴキ美姐さんの夫のゴキ蔵が週刊文春で叩かれ殺された所から。ハエ、ノミ、正楽師匠みたいなカミキリムシ、テントウ虫、アリ、ネズミが弔問に訪れる。下げは「これが本当の坊さん団子」
「漫才」ロケット団
四文字熟語、エグザイル、アルギニンなど昔から使っていた山形弁など。面白い。
「真田小僧」春風亭一之輔
一之輔さんらしい子憎たらしい子供が面白い。口座を降りる時、首をひねっていたのは、何かが上手くいかなかったのか。下げは「お前もハナ、10円出せ」
「彦六伝-明るい選挙」林家木久扇
「ざるや」隅田川馬石
木久扇師匠のために5分で終了。下げは「金庫ごと持っておいき」
「動物ものまね」江戸家猫八
初春の鶯、犬、アシカ、シマウマ、オランウータンのロングコール。
「化け物使い」桃月庵白酒
今日で見納めになるかもという辛辣で愛情のあるマクラから。杢助が活躍する前半部分は初めて聞いたかも。基本は古典に忠実ですが、ぞくぞくする動きや床を拭く様子をじっとり見つめる目の動き、人(化け物)使いの荒さ、説教などがいちいち面白い。最後に出てくる可哀想な大狸を想像すると、とても愛おしい。下げは「お暇をひただきたいんです」

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