歌舞伎座で「六月大歌舞伎 夜の部」2回目、千穐楽を拝見しました。
『暫』
鎌倉権五郎：市川團十郎（成田屋）
那須九郎妹照葉：中村雀右衛門（京屋）
鹿島入道震斎：中村鴈治郎（成駒屋）
成田五郎：市川右團次（高嶋屋）
東金太郎：市川男女蔵（滝野屋）
足柄左衛門：中村歌昇（播磨屋）
小金丸行綱：尾上右近（音羽屋）
荏原八郎：中村種之助（播磨屋）
加茂三郎：中村児太郎（成駒屋）
大江正広：大谷廣松（明石屋）
埴生五郎：中村鷹之資（天王寺屋）
加茂義若丸：中村歌之助（播磨屋）
武蔵九郎：市川九團次（高島屋）
家老宝木蔵人：片岡市蔵（松島屋）
局常盤木：市村家橘（橘屋）
茶後見：市川中車（澤瀉屋）
清原武衡：中村芝翫（成駒屋）
桂の前：中村魁春（加賀屋）
加茂次郎：中村梅玉（高砂屋）
後見：市川齊入（高嶋屋）
前回は昼と夜の間にビールを数杯飲んだため、夜の部は記憶薄でしたが、今回はばっちりとはいえ『暫』の前半はうとうとしてしまいましたが、團十郎さんの声量が凄い。衣装直しも4人がかりの大きさも凄く、荒事の成田屋は良い。鴈治郎さんの魁春さんの鞠付きの戯れなども楽しい。
『連獅子』
狂言師右近後に親獅子の精：尾上菊之助改め八代目菊五郎（音羽屋）
狂言師左近後に仔獅子の精：尾上丑之助改め菊之助（音羽屋）
法華の僧蓮念：中村獅童（萬屋）
浄土の僧遍念：片岡愛之助（松嶋屋）
前半の狂言師の部分が凄く良い。2人の抜群の連携、丁寧な踊りは見ていて心地よい。子獅子左近が谷に落とされた時に悲しい顔、谷から上がってきた時の嬉しそうな菊五郎さんのお顔に胸を打たれる。後半の毛振りも楽日だからか、前回より振れているよう。一部揃わない部分もありましたが、総じて上品で洗練された気振りが素晴らしい。来月からもですが、歌舞伎座での2ヶ月の公演をやり遂げた菊之助さんが本当に凄くて尊敬いたします。
『芝浜革財布（しばはまのかわざいふ）』
魚屋政五郎：尾上松緑（音羽屋）
大工勘太郎：坂東亀蔵（音羽屋）
左官梅吉：坂東彦三郎（音羽屋）
錺屋金太：中村松江（加賀屋）
桶屋吉五郎：中村吉之丞（播磨屋）
金貸おかね：市村橘太郎（橘屋）
大家長兵衛：河原崎権十郎（山崎屋）
政五郎女房おたつ：中村萬壽（萬屋）
酒盛りでぐだぐだ話す場面は、もう少し笑いが欲しいが、ほっこり幸せな結末。来月も楽しみです。
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