第33回 靖国神社 夜桜能 狂言『二人大名』能楽『国栖 白頭』靖国神社 能楽堂

靖国神社で「第33回 靖国神社 夜桜能」を拝見しました。天気が危ぶまれましたが、何とか午後から雨が上がり野外での開催、強風の中、厳しい環境ではありましたが、やはり桜の下で拝見する能は素晴らしい。

配役

狂言「二人大名/和泉流」
都に連れなしで出かけた二人の大名が、通りがかった男に太刀持ちを頼むが、その太刀でいいようにされる有り得なさが楽しい話。時代によっては禁演になりそうな内容です。大名二人による犬、鶏、起き上がり小法師の物真似は何故か息ぴったり、鳴き声や動きが予想外で愉快。

能楽「国栖(くず)/宝生流」
吉野の山や逃げてきた天皇を老人夫婦が匿う分かりやすい内容。天皇は子方、台詞が全くないのも納得、帝が半身だけ食べた鮎を川に放つと生き返る趣向、舟の作り物を立てかけて帝を隠す演出もわかりやすい。一番凄かったのは、老人の帝や追手に対する対応、胆力がやば過ぎて、只者ではないことは間違いない。野村裕基さんのお声はますます萬斎さんに似てきたよう。後場は短めですが、天女の舞は美しい。蔵王権現も力強い。マイク付きで橋掛りなどでの声も全て舞台中央から聞こえるのは違和感がありますが、野外でも詞章が聞き取りやすいのが一番。環境は厳しいものがありましたが、外で拝見するお能は素晴らしい。来年も楽しいにしております。

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