八月納涼歌舞伎 第一部 『伽羅先代萩』『闇梅百物語』歌舞伎座

七之助さんが初めての政岡ということで楽しみだった『伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)』

配役
乳人政岡:中村七之助
仁木弾正/八汐:松本幸四郎
一子千松:中村勘太郎
鶴千代:中村長三郎
荒獅子男之助:坂東巳之助
栄御前:中村扇雀

「御殿の場」古典的演目は総じて好み。子役2人の演技は何とかならないものか。やっぱり2人が絡むとなると大きい方は小さい方に合わさなければいけないのか。とはいえ子役はやっぱり健気で可愛い。飯炊き(ままたき)の場はやや冗長、2人は双六盤でちゃんと遊んでいるのかどうか、変な所が気になります。息子の死を嘆く場面、もう少し感情を抑え気味のほうが好きだったかも。

幸四郎さんの八汐は残忍さが滲み出ており素晴らしい。千松を刺す場面は見ている方もなかなか痛いっ。台詞のない仁木弾正の引っ込みも迫力があって良く、そんなに好きな役者ではなかったのですが、初めて素敵だと感じたかも。扇雀の栄御前の風格、久々に見た気がする巳之助君の荒獅子男之助の荒獅子ぶりも楽しく(もうちょっと見たかったが)、踏まれて足パタパタするネズミも愛くるしで、全体的に楽しい舞台でございました。

続いて化物づくしということでワクワクする『闇梅百物語(やみのうめひゃくものがたり)』

配役
骸骨/読売:松本幸四郎
傘一本足:中村歌昇
小姓白梅:坂東新悟
河童:中村種之助
新造:中村虎之介
籬姫:中村鶴松
狸/大内義弘:中村彌十郎
雪女郎:中村扇雀

「ほうおう」やチラシのみどころを見ると、とにかく妖怪大量出演、百鬼夜行のような1時間と思ったのですが、以外に舞踏多め。新吾君ののっぺらぼう、顔が無いのにチャーミング、空飛ぶ傘の行司に河童と狸の相撲も楽しげ。その後の静やかな新造と雪女郎の舞踏は周りを見渡してもお休みタイムに。続く剽軽な骸骨はホネホネロックを思い出す。後に気付きましたが、骸骨も幸四郎さんだったのね。最後は幸四郎さんが華やかに飾り、終わりよければ全てよし!

来週の第三部も楽しみです。

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