「さまぁ〜ず」「バナナマン」と並び私の敬愛するコントトリオ「東京03」の第20回単独公演「不自然体」のDVDがレンタルされているのを発見し、早速拝見いたしました。DVDには2018年10月に恵比寿ザ・ガーデンホールで行われた追加東京公演を収録。私は7月6日に新国立劇場 中劇場で行われた3日目の公演を拝見しましたので、内容が少し変わってる部分も楽しめました。
「不自然な日」短いジャブ的コント。ただでは終わらない展開が楽しい。
「響いた言葉」人間のエゴや自己顕示欲をいじらせたら東京03に敵う芸人さんはいないのでは。このコントでもそうですが、角田さんは自分の普段抑えている欲望や不満を体現しているようで、共感してしまいますが、だからこそ面白い!自分は思ってても絶対言えないので、尊敬の念すら覚えます。舞台を広く使う角ちゃん、「いやだーっ!」の絶叫も素敵。
「常連客」これもあるあるネタ。ナポリタン大盛り無料、アイスコーヒーのお代わり無料、最終的には全部無料!の三段階でもう我慢できない。飯塚さんの愛ゆえに、敵から常連客守る感じが最高。
「同窓会」状況は違えど何を話すか夜通し考えちゃうというのも良くあります。めっちゃ共感。豊本さんの貴族みたいな笑い方が良い。あの時こう返せばよかった〜って、シャワー浴びてる時に思い出す、寝てても思い出すっているのもめちゃめちゃ共感!最後の角田さんの表情と、飯塚さんの間の闘いも素晴らしい。角ちゃんは私です。
「二人の雰囲気」角ちゃんはいつも通りの感じでしたが、豊本さんのキャラが良い。ジムジャームッシュの「コーヒー&シガレット」はそれほど面白いと思わないので、これ言われたら腹たつかも。ハットかぶらされた豊本さんの顔が面白過ぎ。
「待ちわびて」トヨミ(体幹が強い)登場。人間の利己的な部分が本当よく出ています。普通ここまでしないけど。空気読めない飯塚さんと思ったら、もっと空気読めない角田さん。この後あの2人はどうなったんでしょうか??
「言いにくい人」このコントは初日の1日前に仕上がったらしく、私が拝見した時よりDVDの方が随分仕上がっていて面白かった。「ごてっちゃん」に匹敵するあだ名「にわかっちゃん」、豊本さんの狂気、噛み合わない三人、飯塚さんの「殺しちゃった〜」の絶叫に惚れ惚れ。オークラさん素晴らしいです。
飯塚のやりたいこと公演「バードウォッチング」とても好きなコントです。初心者にいい格好見せようとしてどんどん追い込まれる角田さん、暴走気味で好き勝手されていて本編コントより爆発力あるかも。こんな人いたら怖いよね。豊本さんの「小指に小鳥が止まるといいですね」の冷静なツッコミも面白い。
完成度高いですが、共感しまくってしまった「同窓会」が一番印象に残りました。身に沁みます。最近若い人のコントを見ていると「設定」に頼りすぎ、「設定」が全てかなと思うことが多いですが、それでは何度見ても面白いコントにはならないのでは。いつ見ても楽しい気分になるコントを作る東京03、やっぱり好きです。何度見ても面白いというのはお能、歌舞伎、落語(吉本新喜劇も?)などの伝統芸能とも共通点を感じます。今年のライブ「人間味風」は行けなくて残念。東京追加公演はないのでしょうか!
いつもツタヤ勝どき店を利用していますが、最近スーツケースやテントなどのレンタルが始まったためDVDレンタルスペースが少なくなり、前から貧弱だったお笑いコーナーがより貧弱に!自宅にネット環境がないため死活問題です!しかし新作が全く入らない中、レンタル開始された東京03は流石です。数年後にはCD、DVDレンタルは絶滅していることでしょうね。
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