初訪問して、とても印象の良かった和食店「赤坂 おぎ乃」に半年振りにお伺いしました。2回目は初回の感動が薄れることも屡々ですが、本日も素晴らしい内容でした。
「鱈白子の茶碗蒸し」
中に銀杏、百合根、柚子の香り。よくある料理ですが、何故か他の店より一段美味しく感じる。不思議です。
「紅ズワイガニ、山えのき茸、ほうれん草」
「かぶら蒸し、口子の椀」
前回と同様の鰹節の芳醇な出汁が旨い。卵白に一手間加えて、ふわふわに仕上げた新食感のかぶら蒸し。日本酒好きなら皆んな大好き口子も嬉しい。器も可愛かった。
今日の藁焼き。
食欲をそそる香り、香りだけで酒が進む。
「白河(白甘鯛)、真ハタ、鰆藁焼き」
ハタは3日熟成。白河やっぱ旨え〜。前回も感じたのですが、仕入れによるか、包丁の入れ方によるか、刺身が抜群に美味しいって凄いです。
「鯖棒寿司」
2年ほど前「銀座 奥田」に荻野大将がいらっしゃる時、鯵棒鮨をいただいたのを思い出しました。トロ鯖、脂ノリノリで旨い。
おっ、またしても好物。
立派な鰻です。
「鰻、蓮根餅、松茸のスープ」
量感もグッド。ふわふわ、皮はパリパリの面白い食感。瞬間的に高温で蒸されているそう。贅沢を言えば鰻が旨いので、シンプルにそれだけ食べてみたい気も。
「喉黒の味噌幽庵焼き」
周りには蒸し栗を削ったもの。面白い組み合わせ方ですが、それ以上の感銘はございません。
「八寸」
秋刀魚フライ、マグロ漬け、子持ち鮎、あん肝、アオリイカ、膾などの酒泥棒揃い踏み。熱燗を飲みながら、何も言うことはありません。幸せ。
「島根県産黒毛和牛とうがらしの朴葉味噌焼き」
肩甲骨付近の希少部位。肉質と旨味の強い部位には田舎料理がとても良く合っていました。辛口の味噌、ナッツと銀杏のアクセントも素晴らしい。
「甘鯛鱗焼き、海老芋唐揚げ、香茸と花びら茸のスープ」
まだまだ食べられます。続いて楽しみなダブルご飯。
「穴子と牛蒡の炊き込み御飯」
「炭火焼き舞茸とイクラの炊き込み御飯」
「穴子と牛蒡の炊き込み御飯」
何でいつも好物ばっかり出してくれるんでしょう。炭の香りが食欲増進、雑魚を載せるバージョンもあり3杯お代わりいただきました。
「炭火焼き舞茸とイクラの炊き込み御飯」
上に卵黄、瑞々しい新米メッチャ旨いです。こちらも3杯お代わりいただきました。まだまだ食べられましたが、周りの方のお土産ご飯が無くなるので、遠慮してみました。
「抹茶プリン、栗きんとん、梨のコンポート」
デザートも3品。好物のプリンは、カラメルで苦味を強く効かせた大人プリン。最後は酸味が心地よい阿波晩茶をいただきました。
全体的に、今の流行りなのか何なのか、素材を重ね過ぎな印象、もう少しシンプルでも良い気もしましたが、まずまず上手く纏まっており荻野シェフのセンスを感じました。とはいえ、和食の要である出汁、刺身のレベルが高く、今回も大変満足感有りました。また半年後くらいに、予約が取れたらお伺いしたい。店の規模、スタッフの方などなど、総合的にとても良いお店です。ごちそうさまでした。
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