大好きな銀座の寿司屋「小笹寿し」で7年間の修行をされた岡﨑守成親方が2017年9月に築地に開業した鮨店。以前から気にはなっていたのですが、築地でほとんど食事をしないため行けておらず。。。年末に握りランチ営業されており、やっとお伺いできました。残念ながら「おこのみ」はありませんので、五千円の「おきまり」で。
「平目」
米酢の白いシャリ、小笹のお鮨と比べると粒は固め、握りも小さめ、形も綺麗な現代的な握りとなっています。インパクトはありませんが、美味しい平目です。
「シロイカ」
お酒は「小笹寿し」でもお馴染み、新潟県大洋酒造の「雪の五合庵」を熱燗でいただきます。昼の熱燗、最高です。
「鰤」
種の切り付けもやや薄め、値段高くしていもいいから厚く切って!と思わなくもありません。
「春子」
小笹を思い起こさせる春子の味わい。美味。
「赤身」
「小肌」
「小肌 朧乗せ」
小肌2貫は小笹スタイル、通常はおぼろ乗せしか出さないそう。芝海老ではなく車海老で朧を作るが小笹寿しの伝統(さらに昔は白身を使用)。現在の浅い酢〆では使う意味も当時よりは薄れていますが、ふと駆け抜ける甘みは心地よいもの。美味。
「バフンウニ、イクラ小丼」
「赤貝」
この価格のランチとしては、とても立派な赤貝。流石でございます。
「穴子」
奥の黒っぽいのが皮目の部分、手前が身の部分。現在とろとろの柔らかい仕上げが隆盛でありますが、最上ではない限りこういった食感の良い穴子の方が好みです。炙りに技術が素晴らし〜。
追加「皮剥」
個人的に「小笹寿し」のシグネチャーと思っている種。皮剥大好き、美味。
追加「ひもきゅう」
「干瓢巻き」
甘めの仕上げが良いです。これに鯛出汁とアオサ海苔の味噌汁付き。
「玉子」
玉子はこれかよ!と思ったらちゃんと2つ出てきました。
「玉子2」
カステラタイプ、上品な甘さのデザートです。そういえば「小笹寿し」で玉子食べたことないかも。
恰幅の良い守成親方は、声質も雰囲気も柔和でとても温かみのあるお人柄。これも寺島親方から引き継いだものかもしれません。サービスの方はいらっしゃいますが、調理はお1人で少し大変そう。握りの提供はゆっくりめでしたが、楽しい時間を過ごすことができました。好きな寿司屋ご出身の方のお寿司が好みな方向性なのは当然かもしれませんが、1万円を切る鮨ランチとしては素晴らしい内容。今後のますますの発展をお祈りいたします。ごちそうさまでした。
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