2020年11月に「情熱大陸」にも登場された東京ミッドタウン日比谷3階、大人気の寿司店「鮨 なんば」、2年半振り2回目、1回目の印象がそれほどでもなかったのですが、色々変化されたとの噂を聞き今一度お伺いさせていただきました。まずは摘みから。
「煮蛸」
千葉県富津産、ごく柔らかで塩気が強いのは蛸自身のものか。毎度のことながら熱燗を頼んだのですが「九頭龍」でした。前回は「美丈夫」だったのに。。。「九頭龍」が出るとちょっとがっかりするというのは熱燗好きなら分かるはず。
「ボタン海老」
北海道増毛産、上には味噌と足など柔らかい部分の殻を入れたもの。食感のアクセントも良く旨い。
「キンキ煮付け」
前回もいただいた網走の釣りキンキ。上質な脂と甘めの出汁が良く合い絶品。
「あん肝」
前回は夏だったのですが、蛸、ボタン海老、キンキ、あん肝と摘み4種が被っていて驚きました。
「河豚白子」
千葉県大原の2kg以上の巨大白子。美味しいに決まっているのですが、贅沢にも味わいはやや薄いような気がいたします。端っこだったからかもしれません。。。
「鯖の巻き寿司」
平目と鰆の出汁の吸い物が出て握りへ。
「白イカ 36℃/20℃」
以前はシャリは2種類でしたが、現在は赤酢を使った1種類のみ。握りはやや小振りですが、形はとても綺麗です。千切りイカは「鮨 なんば」の特徴なのか。前回も同じ種をいただいたのですが、季節柄か前回の方が美味しかったかも。
「平目 37℃/22℃」
「小柱 36℃/16℃」
小柱は温度が冷た過ぎるのが気になることが多いのですが、流石にそれは無く美味。ご飯がとても温かく感じ、海苔の香りが強烈です。
「細魚 38℃/22℃」
とてもピュアな味わい。美味。
「鰹 37℃/23℃」
高知産、パンチはありませんが、鉄分の味わいが強く鰹でしかない旨さ。薬味の卸し玉ねぎも良いアクセント。鰹の色がとても綺麗です。見た目が綺麗な食材は絶対に旨いという持論がありますが、綺麗な切り身ばかりで目にも美味しい。
「車海老 38℃/38℃」
宇部のもの。小さいですが濃厚な味わいで美味。きっと美味しい貝とか沢山食べて育ったんでしょうね。
「春子 38℃/22℃」
塩、酢橘で食べさせるのはユニークに感じます。見事な桃色、大好きな種ですが、初春の春子も良いです。
「鰆 38℃/20℃」
「赤身漬け 37℃/21℃」
千葉県勝浦産ですが、香りよく絶品。漬けも軽めで純粋な赤身の味わいを楽しめます。今日一番印象に残った種でした。
「トロ 40℃/21℃」
大好きな青森県三廏産。
「小肌 36℃/20℃」
ふっくらとした仕上がりながらも、わりと強めの酢〆。トロの後の口直しの意味もあるそうです。おぼろの主張はあまり感じられない。
「トロ 40℃/21℃」
「蛤 36℃/19℃」
茨城県鹿島産。巨大蛤のイメージしかありませんでしたが、サイズ、味共に鮨ネタにちょうど良いのもいるんですね。
「紫ウニ 36℃/20℃」
青森県大間、ダイセンの紫ウニは手渡しで。一粒一粒の存在感が感じられるような甘美なお味。
「穴子 40℃/45℃」
「玉子」
サクッ、トロッのデザート的なお味でした。もっと食べたい。美味。
追加「赤身漬け」
お手洗いから帰ってきたら既に握られていた。温度はっ!と突っ込みたくなりましたが、美味しくいただきました。
追加「干瓢巻き」
じゃっきりとした食感の良い干瓢巻き、プレーンな味わいですが、好みではないかも。
大変美味しくいただきましたが、値段を考えると優先順位は下がるか。口上に「きれいな雑味のない鮨」と記載されていますが、正しくその通り。個人的には多少の雑味=味わいの強さと感じる部分もあるので、好みと少しズレていると言えばそれまで。とはいえ同じ方向性と感じる某鮨店よりは断然旨い。難波親方にもちょくちょくお声を掛けていただいたり色々気を使っていただいたようですが、どうも居心地が良くないのは、夜鮨&摘みから握りの流れにあまり慣れていないからかもしれない(今後も慣れる予定無し)。あと十一曜の家紋みたいな、あのロゴはあまり素敵じゃないので、変えればいいのに、まだ変えてなかったのか!と思いました。また2年半後くらいにお伺いできたらいいな。ごちそうさまでした。
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