明治初期に埼玉で創業した老舗鰻店「高橋屋」、2021年8月に銀座店がオープンしたのでランチにお伺い。「熟成」という言葉が気になり「天然熟成うなぎ御膳」をいただきました。
「天然熟成鰻 白焼き」
琵琶湖産、450gほどの鰻だそうです。それでもけっこう立派な大きさ、厚みも幅もなかなか。基本うな重、うな丼しか食べないので白焼きはもの凄く久しぶり。ちょっと香りが気になりますが鰻の味わいしっかりで旨い。「さわ田」さんの穴子ではないですが、山葵を山ほど乗せても効きません！
「賀茂茄子の煮浸し」
まだ20代後半とお若い田中料理長は「銀座 小十」、フランスの「パリ奥田」でも修行された方で、和食と鰻を組み合わせたコースも提供されています。コースはあまり興味が湧きませんが、おまけの料理が美味しいのは嬉しい。
「天然熟成鰻 うな重」
赤だし、お新香付き。このサイズだと捌いてから3〜4日冷蔵庫で熟成、その後冷凍保存されるそう、旨味もあるかもしれませんが、保存できるというメリットも大きいのでは。
こちらは地焼きで香り良し、この皮目のクリスピー感は久々。タレもどっぷり掛かっているように見えますがマイルドで骨も全く気になりません。
魚沼産コシヒカリのご飯の炊き具合も良い具合。地焼きは脂が重たく感じることがあるのですが、熟成効果なのか、脂も落ち着いており旨い。熟成天然鰻の地焼き、ユニークで趣のあるお味ですね。八重洲の「はし本」で捌きたて天然鰻も食べてみたくなりました。
最後は鰻のタレに付けた卵黄を乗せて楽しめます。
せっかくそれだけで美味しい鰻なのに勿体無い感じもしますが、これはこれで有りか。無くても全く問題無いですが。。。店内のちょっとバブリーな雰囲気は好きではありませんが、こだわりを感じる鰻店が出来たのは喜ばしい。また養殖鰻丼をいただきにお伺いします。ごちそうさまでした。
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