「すきやばし次郎」銀座、特に六本木で長く仕事をされていた水上親方が3年前に半蔵門に開業した寿司店でランチ。よく行く寿司店の親方からの評判もよく、とても楽しみにしていました。
「芹のお浸し」
フレンチでもそうですが、ちょっとした前菜が美味しいと期待が高まります。
「真鯛」
「すきやばし次郎」出身ですので、もちろん米酢の酢飯です。いや〜旨いです!シャリが最高に旨い!!やっぱり鮨はシャリだと再確認。真鯛も明石産のもので良質。
「墨烏賊」
シャリは口の中でパラっとほどける硬さ、温度は人肌で大きさは普通でしょうか。種によっては形が小判形っぽくなる。好みで大きくも小さくもできるそうですが、そのままでお願いしました。握る手数はけっこう多めに感じました。しかし酢飯が旨いな。
「鱸」
鳴門産。種の切り方も厚みがあり素敵、淡白ながらもクセなく美味。同じく次郎出身の銀座「青空」の酢飯は塩のインパクト強め、こちらは酢が強めですが、塩がしっかり支えており、円みがあります。何かが特別に際立っている訳ではない普通の酢飯ですが、絶妙に旨く個性的。これって凄い技術だと思います。
「白皮(白甘鯛)」
絶品。口の中に柔らかい旨味が悠々と広がります。今日一番!
「赤身」
口に運ぶたびに、うま〜と思わず声が漏れてしまいます。幸せ〜。
「中トロ」
「大トロ」
非常に脂が爽やかな鮪でした。美味。
「車海老」
むっちりした食感で甘みも十分。
「小肌」
肌目が美しい小肌。〆た魚には米酢の酢飯は抜群に合うと思う。個人的にはもう少し強めに〆た方が好きですが、旨い。
「北寄貝」
炙ることで、嫌な部分が消え、香り、食感良く、甘みも素敵。
「鯵」
切り方が変わった鯵、これだけ種の温度が低過ぎる気がしました。
「新イクラ」
「石垣貝(蝦夷石陰貝)」
「鰆」
炙り。旨い。
「バフンウニ」
北海道浜中産。海苔も旨い。
「煮蛤」
「鰹」
香りが素晴らしい藁焼きの鰹は厚切りが最高に旨い。生姜で。
「穴子」
とても柔らかいので気を付けて。旨いぜ畜生。
追加「小肌」
追加「干瓢巻き」
山葵無しで。
「玉子」
当然ながら玉子も握りでいただきました。旨い。
「葡萄3種」
ナガノパープル、クインニーナ、シャインマスカットの3種盛り。資生堂の葡萄パフェが食べたくなりました。食後に出る触れないほど熱々のお絞りも良いですね。熱くないと魚の脂は取れないそうですが、確かに。親方の「お絞りの熱さだけは本家に負けません」って自虐ギャグに爆笑。水上親方の茶目っ気と修行店への敬意も感じられて素敵。いやはや、最高でした。
水上親方もとても柔和な方、初めてのお伺いでしたが、リラックスしてお寿司をいただけました。単に優しい性質ではこんな鮨は握れないでしょうから、意志の大変お強い方なのでしょう。ある意味究極に普通(=古典的)の鮨ですが、こんな普通に凄く旨いのに、予約が簡単に取れるのは嬉しい限り。後味の良さも素晴らしいです。
大好きな「さわ田」さんが7月からずっと休業しているため、久々にどんぴしゃの鮨で無我夢中で食べ続けてしまいました。次回はもう少し冷静にいただきたいと思います。。。国立劇場は頻繁に訪れることもあり、季節(2ヶ月)ごとの来訪確実です!ごちそうさまでした。
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