麹町、千鳥ヶ淵公園の向かいのビル9階の景色も素敵なフレンチレストラン「アルゴ」でランチ。2021年9月より料理長になられた唐澤豪シェフは、高良シェフ時代の「銀座レカン」、銀座の「エスキス」、白金の「レ・クレリエール」などで働かれていた経験があるそうです。
口福の一皿「菜の花のサブレ、細魚の昆布締め」
サブレは辛子バター、細魚はスナップエンドウのアクセント、どちらもなかなか美味しく期待が膨らみます。
「新玉葱のヴルーテ」
三層構造で下から玉葱と肉の旨味を閉じ込めたムース、ほうじ茶ゼリー、玉葱のブルーテ。所々に塩が隠されており、手前から食べると味が変わっていくユニークな仕立て。ほうじ茶の香りがしっかり効いており、全体的な味も思ったより力強い。
「パン、バター」
他もう1種類の丸いパンも後に提供。
「槍烏賊のソテー、新之助米とAKAITOのリゾット」
貝エキス、鶏出汁、オマール海老の出汁で仕上げたリゾット、こごみのフリット、貝出汁の泡。「AKAITO」は大分県竹田市で育てられている国産サフラン。槍烏賊の火入れも良い塩梅で美味、優しいですが、ちゃんとサフラン香るリゾットも味に奥行きがあり旨い。
「真鯛のヴァプールと春キャベツのブレゼ、ブールブランと香草の彩」
淡路産の真鯛を1週間熟成を春キャベツの水分だけでブレゼ、ほうれん草とハーブのソース、上にブロッコリースプラウト、生のマッシュルーム、レモンの皮。今日一番の料理でした。フレンチで魚が旨いと思うことは少ないのですが、これは良い。鯛の旨味を凝縮した火入れで身が大きいのも好感触。メイン素材に寄り添う柔らかいソースも素敵。
「仔羊背肉のロティ、ソースシャスール、グリーンアスパラガラスを添えて」
シストロン産の仔羊、プチヴェール、平茸、アスパラガスの根本はスライスして。
仔羊なので力強さは弱めですが、上品な肉質で羊らしい香りもあり。
久しぶりに仔羊をいただいた気がしますので、大変美味しくいただきました。
「いちごのパルフェ」
埼玉県の苺「あまりん」、パッションフルーツとベルガモットのメレンゲ、フロマージュブラン。凍ったイチゴを削って桜に見立てています。酸っぱいベリー系の果物は苦手ですが、名前の通り甘みが強くて良い。
「出来立てマドレーヌ」
イースター時期ということで、ウサギの可愛いデコレーション付き。苺と小夏のコンフィチュールを添えて。
そこまで期待はしていなかったのですが、予想外に美味しいコース料理がいただけて大満足です。千鳥ヶ淵を見渡せる窓際の席は、特に桜の時期は人気のようですが、なかなか得難い景色です。また季節を変えてお伺いしたい。ごちそうさまでした。
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