團菊祭五月大歌舞伎 第三部『市原野のだんまり』『弁天娘女男白浪』歌舞伎座

團菊祭五月大歌舞伎 第三部『市原野のだんまり』『弁天娘女男白浪』歌舞伎座
歌舞伎座で「團菊祭五月大歌舞伎 第三部」を拝見、一本目は『市原野のだんまり(いちはらののだんまり)』です。

配役
平井保昌:中村梅玉(高砂屋)
鬼童丸:中村莟玉(高砂屋)
袴垂保輔:中村隼人(萬屋)

15分ほどの短い演目ですが、不思議と楽しい。袴垂は講談でもお馴染みの盗賊、平井保昌は第二部『土蜘』からの流れが良い、黒牛を被って登場する鬼童丸は、酒呑童子の子という説もあり、源頼光の命を狙っている。曲亭馬琴の創作で袴垂と術比べをする物語もあるとか。梅玉さんの雅な平井保昌、笛を吹く姿が美しく、安定の緩い立ち回りも良い。莟玉君の化粧もお綺麗で、最後は衣装もぶっかえった鬼童丸を中心に3人で決まりました。莟玉君がいいとこ持ってくのね。

二本目は『弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)』、お馴染みの演目ですが2019年「三月大歌舞伎」以来の拝見。

配役
弁天小僧菊之助:尾上右近(音羽屋)
南郷力丸:坂東巳之助(大和屋)
忠信利平:中村隼人(萬屋)
赤星十三郎:中村米吉(播磨屋)
鳶頭清次:中村橋之助(成駒屋)
浜松屋倅宗之助:中村福之助(成駒屋)
丁稚長松:坂東亀三郎(音羽屋)
番頭与九郎:市村橘太郎(橘屋)
日本駄右衛門:坂東彦三郎(音羽屋)
浜松屋幸兵衛:中村東蔵(加賀屋)

まずは「浜松屋見世先の場」ですが、この演目はフレッシュな若手ばかりで配役がとても良いな。尾上右近君が素晴らしく、今まで拝見した演技の中で一番かも。右近君は立役の方が好きなのだが、男が女に化けるというお役ははまり役。突然出てくるのがいつも不思議な玉島逸当(実は日本駄右衛門)に見破れれてからの切り替えも見事で楽しい。「知らざあ言って聞かせやしょう・・・」の名台詞も良い。橋之助君の鳶頭清次はもう少し強さが欲しいが、性格が悪いが憎めない番頭役の市村橘太郎さん、「へーい」など返事の伸ばし棒が長過ぎる丁稚長松役の坂東亀三郎君がとても面白い。巳之助君の「親の顔が見てみてぇ」の台詞に爆笑(会場はやや受け)。

「稲瀬川勢揃いの場」でも、尾上右近君は良い、顔の表情が歌舞伎的で最高だ。彦三郎さんは相変わらずのイケてるお声で耳に心地良い。期待の米吉君の赤星十三郎は見た目は涼やかでとても良いのですが、台詞回しや間の取り方でもう少し素敵にできそうな気が。。。しかしながら不思議と心踊る演目、河竹黙阿弥の調子は日本人には刺さるな。帰りにセリフを真似してしまうのも致し方なし。7月のナウシカ本当楽しみにしております!

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