12月狂言の会『御茶の水』『禰宜山伏』『煎物』国立能楽堂

12月狂言の会『御茶の水』『禰宜山伏』『煎物』国立能楽堂
国立能楽堂で「12月狂言の会」を拝見しました。

配役
12月狂言の会『御茶の水』『禰宜山伏』『煎物』国立能楽堂

狂言『御茶の水(おちゃのみず)茂山宗彦(大蔵流)
登場人物の「新発意(しんぼち)」は出家してまもない人、「いちゃ」は女性登場人物の総称だとか。非常にわかりやすい話で、お茶会のために清水に水汲みに行くのを頼まれた新発意ですが、頑なに行くのを拒む、仕方なく「いちゃ」に頼みますが、そこに新発意のよからぬ狙いが。誰もいないと思って歌を歌ってたら、実は誰かに聞かれていて恥ずかしい思いをするとか、現代でもよくある情景。そして、2人に裏切られる住待。後先考えずに行動する若い2人が、ちょっとだけ羨ましいです。

狂言『禰宜山伏 (ねぎやまぶし)大藏基誠(大蔵流)
茶屋で休憩する伊勢神宮の禰宜、その後に山伏が重厚な囃子と共に登場しますが、弁慶的に偉い人と思いきや、嫌な奴。昔の人は山伏をこう思っていたってことか。山伏役の大藏基誠さん、禰宜役の大藏彌太郎さんのニンがぴったり。びびる禰宜ですが、山伏のボロンボロンで大黒天が怒り出し、禰宜が圧勝。大黒天のポップな動きが可愛い。最後は茶屋が山伏の肩箱を運ぶはめに、落ちもばっちりです。

狂言『煎物(せんじもの)野村萬斎(和泉流)
登場人物の多い賑やかな演目、山鉾の稽古を皆でしていると煎じ物売りがやってきますが、稽古の邪魔に。萬斎さんの煎物を作る動きがコミカル、お湯で茶碗をすすぎ、湯を客席に向かって捨てるとか描写も細かい。煎じ物を売るよりも、山鉾の囃子の方が楽しくなってきて頭人の真似をする。鞨鼓の代わりは、焙烙を使うことを思いつき満足そう。最後は連続水車(側転)で退場、裕基君格好良い、煎じ物売りは側転ができず、結果、腹の焙烙を割ってしまう。下げは落語の「壺算」を思わせる「数が多なってめでたい」で、哀愁漂よいます。最後に扇と羽根で残った焙烙のかけらを掃除する方は不思議と緊張感が有りますね。久々の狂言のみの公演、気軽に見られて楽しい。来年は結局一度も拝見したことのない「釣狐」見たいな。

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