寄席「5月中席 夜の部 主任:三遊亭天どん」鈴本演芸場

「5月中席 夜の部 主任:三遊亭天どん」鈴本演芸場
鈴本演芸場で「5月中席 夜の部」を拝見しました。アルコールも解禁になりもう元どおりな状況ですが、客入りは最初20人、最終的には2割ほどと寂しいですが、この少人数(精鋭)で楽しむ雰囲気も寄席らしくて好き。

前座「子ほめ」林家十八
「焼肉」三遊亭ふう丈
縄文時代から「最近の若い物は」という言葉はあったらしい。焼肉店での飲み会、最初にブルーハワイを頼む部下、タン塩を頼まない課長、タン塩のネギを全部下に落とす社長、飲み会の金を払わない会長、そして最後に会長の母が登場。下げは「いいのよ、全部会社のコレだから」
「奇術」ダーク広和
「金の大黒」柳家小せん
下げは「皆んながあんまり楽しそうなんで、友達の恵比寿も連れてくる」
「女子アナ」春風亭百栄
いつもの人の名前を思い出せない、何度も同じことを言うのがボケの始まりという鉄板のマクラから。落語を知らない女子アナが「子ほめ」を終えた百栄さんへインタビュー。確信犯だろうと思わせるディスり(自虐)が面白い。下げは「これからも女子アナには気を付けたいと思います」

「漫才」ホンキートンク
相変わらずの感じですが、遊次君のお腹を叩く突っ込みがだんだん面白くなってきた。
「初音の鼓」古今亭文菊
アクセルホッパーはこの落語からネタを思いついたのか(パとポの違いはあるが)。殿様が小鼓を打つ姿が様になっている。下げは「余と三太夫の鳴いた分、さっぴいてある」
「上京物語」古今亭駒治
初めて聞いた鉄道落語、秋田から家出して東村山の姉の家までやってきた妹あおい、東京駅からたどり着くまでが紆余曲折。さらに妹を追ってきた父親の紆余曲折が凄い、東村山まで3日間。東京駅で2日間野宿し、西武新宿ペペを新宿末廣亭のペペ桜井と間違え、スギ薬局のレジ袋を蕗の薹と間違えやっとこさ。下げは「お姉ちゃんがいないと、家まで辿り着けねぇのよ」

 「ジャグリング」ストレート松浦
「そばの清子」柳亭こみち
そば清をアレンジ、そば掛けで2人の子供を養う清子のキャラが楽しい、蛇眼草はけっこう簡単に手に入るのね。下げは一度スカして「それはみんな、蕎麦のせい」
「花魁の野望」三遊亭わん丈
萩原流行からの木下ほうか、勢いありますね。下げは「あいつは昔から警告(傾国)がうまい」
「粋曲」柳家小菊
さのさ節から「なんだ なんだ なんだネ あんな男の 一人や二人 欲しくば上げましょ 熨斗つけて」「梅干しは 酒も呑まぬに赤い顔 年もとらぬに皺よせて 元をただせば梅の花 鶯鳴かせたこともある」、最後はめでたい「明神の御祭礼」で。
「落語ダイエット」三遊亭天どん
タカシ君(実は三遊亭さとうきび)の案内で初めての寄席、鈴本演芸場にやってきたカオルちゃん。初めてなのにやたら見方が鋭いのが楽しい。手拭いで模写せず、そのまま鈴本のプログラムを使っちゃうのも爆笑。誰だかわかるものも、わからないものも、寄席でしかできない裏話も多数。1人で来ていた女の子が、おっさんに絡まれるなどあるあるネタも交えて、逆におっさんをやり込めるカオルが素敵。下げは「落語も寄席も、よ〜く聞くようにしないと落ちないから」

コメント

タイトルとURLをコピーしました