高田馬場の小さい演芸場「ばばん場」で「一之輔の行きたいのはやまやまですが…その10」を拝見しました。
開口一番「長者番頭」春風亭貫いち
池袋の家賃3万円のアパート、エアコンが無いのは辛過ぎるでしょう。お若いと油断されずに、どうかお気を付けて。初めて聞く落語は楽しい、度々つっかえましたが、頑張る姿が素敵、なんと昔の滑稽話から自分で掘り起こしたものだとか。二十日鼠小僧は楽しいね。下げは「私だって鬼じゃない、これ餞別に千両あげるから」
「麻のれん」春風亭一之輔
長めのマクラは、母校が優勝したという高校野球から大問題の日大、家族で初めてのグァム旅行、イルカクルーズ、トビウオ、レンタル浮き輪と水中ゴーグル、会いにいけるRIKACO、TシャツはROXY、ホテルのエレベーター、水2.5リットルで覇権、マルイのJTB。続いて初めて聞く落語は九代目入船亭扇橋師匠→扇辰師匠に教えてもらったものだそう。按摩杢市の失敗を描く、そこまで爆笑する話ではありませんが、やはり初めて聞く落語は楽しい。下げは「今度は蚊帳だっつって、また飛び出しちゃった」
「お化け長屋」春風亭一之輔
二つ目時代まで住んでいた高野荘のマクラから、二度目に家を借りに来る大工の訛り?に爆笑。「空いている家」は「ええてるち」なのね。狸杢と大工のやりとりがメイン。最終的にサンドバックのように殴られる狸杢が可哀想でした。下げは「さっきのがま口持ってっちゃった」。比較的、正確に演じていると感じる二席、狭い会場での落語会は密度が濃くて愉快です。
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