歌舞伎NEXT「朧の森に棲む鬼」新橋演舞場

新橋演舞場で歌舞伎NEXT「朧の森に棲む鬼」を拝見しました。特に予備知識無しでチケットを取りましたが少し苦手な、いのうえ歌舞伎と同じ作：中島かずき、演出：いのうえひでのりでした。

配役
ライ：尾上松也（音羽屋）
サダミツ：松本幸四郎（高麗屋）
ツナ：中村時蔵（萬屋）
シキブ：坂東新悟（大和屋）
キンタ：尾上右近（音羽屋）
シュテン：市川染五郎（高麗屋）
アラドウジ：澤村宗之助（紀伊国屋）
ショウゲン：大谷廣太郎（明石屋）
マダレ：市川猿弥（澤瀉屋）
ウラベ：片岡亀蔵（松島屋）
イチノオオキミ：坂東彌十郎（大和屋）

唯一グッと来たのが猿弥さんのマダレと時蔵さんのツナの件、猿弥さんには弱い。澤村宗之助のアラドウジは薄気味悪さ抜群でハマり役ですが、最後はあっけない。片岡千壽さんのオクマとキンタのやり取り、劇中での彌十郎さんから新悟君への「お誕生日おめでとう」は流石に笑える。マイク付きの義太夫は違和感が面白いですが、効果的とは思えず。お決まりの大げさな効果音が全く好きではなく、逆に冷めてしまう感じで、最後の宙乗りも流れがしっくり来ず。賑やかなので退屈はしませんが、あまり記憶に残らなそうな舞台でした。役者の皆様は上手いのですが、ライは人を殺し過ぎ、演出が好きでないだけ。