雲助一門 師弟四景「錦の袈裟/幾代餅/粟餅/大阪屋花鳥」深川江戸資料館

深川江戸資料館で「雲助一門 師弟四景」を拝見しました。

前座「金明竹」隅田川わたし
金明竹の前半部分「骨皮」。
「錦の袈裟」桃月庵白酒
先日の謝楽祭のマクラから。意外に好評だったフォトブックと弟子たちの個性が出ていたという話。前座の方(わたしさん)が椅子不足のため座れないくて一番大変だったそう。続いて与太郎が活躍する楽しい馬鹿話。下げは「いけねぇ、お寺しくじっちゃう」
「幾代餅」隅田川馬石
内容は忠実、清蔵の描写が可愛い。

「粟餅」五街道雲助
席亭からのリクエストで、という言い訳から。上方落語「けんげしゃ茶屋」の江戸版という落語「粟餅」は初めて聞きましたが内容はかなり違う。粟餅を使った趣向は旦那一人ではなく、皆でわちゃわちゃ行うのが江戸っぽい。人間国宝の雲助師匠が下世話な落語を演じる状況の面白さは唯一無二。下げは「オレの分のクソは神棚に上げといた」

「大阪屋花鳥」蜃気楼龍玉
最後は講談ベースの長講、江戸番町に住む旗本梅津長門と吉原大阪屋の遊女花鳥の話。大師匠の馬生が演じていた話だそう。人が何人か死ぬどろどろした話ですが、緊迫感のある表情と声のメリハリでしっかり聴かせる。前半は何故か「花鳥」の発音が「課長」と同じだったのが気になり、やはり「花」にアクセントがある方が良い。取り囲まれた大阪屋、花鳥が火を放ち、長門を逃がすところからは胸がドキドキ。個性豊かな雲助一門の落語会は楽しい。廓話ばかりの興味深い落語会でした。

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