八月納涼歌舞伎 第二部『安政奇聞佃夜嵐』『浮世風呂』歌舞伎座

八月納涼歌舞伎 第二部『安政奇聞佃夜嵐』『浮世風呂』歌舞伎座
歌舞伎座にて「八月納涼歌舞伎 第二部」を拝見しました。一本目は「安政奇聞佃夜嵐(あんせいきぶんつくだのよあらし)」です。

配役
青木貞次郎:松本幸四郎(高麗屋)
神谷玄蔵:中村勘九郎(中村屋)
おさよ:中村米吉(播磨屋)
木鼠清次:中村隼人(萬屋)
上州屋倅半次郎:中村玉太郎(加賀屋)
三好野亀次郎:市川猿弥(澤瀉屋)
元締宇野与兵衛:澤村由次郎(紀伊国屋)
飯屋女房お米:中村萬次郎(萬屋)
おさよの父義兵衛:坂東彌十郎(大和屋)

かなり久しぶりの上演なのか、1914年に古河新水(十二世守田勘弥)が書き下ろした世話物だそう。出演者と題名が面白そうなわりに、内容はいまひとつでした。佃島から泳いで脱獄する場面をやりたかったのかもしれませんが、脚本がつまらない、幕が引かれることが多く、テンポが悪く、眠くなってしまいました。あんまり上演されない理由もわかる気がいたします。勝気な娘役の米吉おさよは、いつものおっとり系と感じが違って良いが、子供が死んでしまい慟哭する場面はもうちょっとか。最後の「甲州金鉱洞穴の場」の果たし合いで、結局2人も再び捕まってしまうのもなんだかな〜。猿弥さんをもう少し見たかったな〜。

2本目は澤瀉十種の内「浮世風呂(うきよぶろ)」、常磐津による舞踏劇です。

配役
三助政吉:市川猿之助(澤瀉屋)
なめくじ:市川團子(澤瀉屋)

猿之助さんの舞踏劇は安定安心、動きがお美しく、なめくじと嫌がる三助の絡みも楽しい。しかしながら今日は全体的にぼんやりとしてしまった歌舞伎鑑賞でしたが、来週の第3部も期待しております!

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