外苑前の「日本青年館ホール」で令和6年2月文楽公演第二部を拝見しました。
配役
1本目は「艶容女舞衣(はですがたおんなまいぎぬ)酒屋の段」、2年ぶりの拝見、前回は半七の暴挙のために全てに共感できませんでしたが、お園を勘十郎さんが遣い、豊竹呂勢大夫さん、鶴沢清二さんコンビのため奥の場面は集中できました。独りになったお園が「今頃は半七様・・・」からを口に出して言うのも、あざとい感じがして違和感がありますが、美しい動きに見惚れ、お通を抱いてすっくりと立つお園の大きさに驚きます。妹背川の「聞いているさの障子より、漏れ出づる月は冴ゆれど胸の闇」で月を見上げるような仕草をするお園はとても美しいですが、半七の手紙に嬉しがるのは、もはや純粋というより狂気な感じ。本当、幸せになってほしいです。
2本目は所作事「戻駕色相肩(もどりかごいろにあいかた)廓噺の段」、同名の歌舞伎より簡潔な印象。禿が桜に引っかかった羽を取る場面はいまいち意味がよくわからなかったが。。。各部が2時間15分ほどと短くて見やすい今月の文楽公演です。
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