古今亭文菊独演会「おばけ長屋/文七元結」日本橋社会教育会館ホール

日本橋社会教育会館ホールで「古今亭文菊独演会」を拝見しました。

開口一番「松竹梅」柳家ひろ馬
「三人無筆」金原亭馬太郎
5年ぶりに拝見。スイミングスクールに小学生と一緒に通っているという本筋とは関係ないマクラから。伸び伸びした雰囲気、全て遺言で処理する2人が楽しい。近江屋卯兵衛が出てくるのは「文七元結」を受けてのことなのか。下げは「熊さんは弔いに来なくていいと、遺言に書いてあった」

「おなけ長屋」古今亭文菊
ネタ下し、テレビが家にないという文菊師匠、ヤフーニュースが情報源だとか。ワイドショーは暗いニュースとデパ地下グルメばかりという真面目な話。楽屋でチャンネルを変えまくる林家正楽師匠、「落語家の瀧川鯉昇が砂かぶりで観戦 グレースーツで前のめりになって興奮する姿も」のほっこりニュースはチェックしてしまいました。落語は初演のため前半のみで40分の熱演。1人目の怖がりな男、2人目の威勢の良い男と別の面白さがあります。「三十三の乙な後家♪」「鐘がゴーン、鈴がチーン♪」のリズムネタに爆笑。下げは「さっきのガマ口持ってっちゃった」

「文七元結」古今亭文菊
何故か季節外れな文七元結ですが、文菊さんのは意外に聞くのが初めてで嬉しい。長兵衛の描写がとても優しいのがオリジナリティ。その優しさが吾妻橋の場面で効いてきてじんわり沁みる。文七が助かり、50両の金も出てきたとわかり、怒るではなく「本当に良かったな‥」と心から言う長兵衛が新鮮。8月の独演会も楽しみです!

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