寄席「2023年2月上野広小路亭定席」お江戸上野広小路亭

久しぶりに上野広小路亭で寄席を拝見、本日の客数は自分含め12名、この吹き溜まりのような雰囲気が堪りません。そして何故かトリの右左喜師匠の時には客数9人に。。。

「大安売り」笑福亭和光
笑福亭鶴光師匠のお弟子さん、上方の落語家で聞くのは初めて、勝ったり負けたりの江戸場所だけでなく、続く名古屋場所、ちびっこ相撲大会もあるのか。

「粗忽長屋」春風亭昇咲
二つ目昇進の時に作った手拭いがメルカリで7,500円、宮治さんは2,500円で、昇太師匠は3,500円だったとか。落語はあんまり覚えていませんが、「手拭いの人」と認識しました。

「奇術」養老瀧之丞
トランプ、ハンカチ、チャイナリング。お若いですが、なかなかの場末感が素敵。

「葛湯」古今亭今いち
袴でサスペンダー、「葛湯」は、五代目古今亭今輔の十八番だとか。お婆さんがいじめられる落語で聞いていて、こっちの背中もヒリヒリしてくるし、あまり気分の良いものではありませんが。下げは「これが本当のからしの行水だ」、最後はかっぽれの「奴さん」をご披露いただきました。

「宿屋の富」桂枝太郎
竹の水仙、フィリピンとマニラのお姉さんとくすぐりも良く、一番の見所の富くじが当たった場面も面白かった。下げは「旦那はハイヒール履いて寝ている」

「漫談」新山真理
初めて拝見しましたが、新山絵理・真理という漫才コンビで活躍されていた方、最後となった第34回の「NHK漫才コンクール最優秀賞受賞」コンビだそう。仲居さんと間違えられるという自虐から、リーガル天才・秀才、獅子てんや・瀬戸わんや(てんやわんや)、晴乃チック・タックと顔が浮かばない漫才師の名前が沢山、青空球児・好児師匠のものまね、この続きは3月6日のお江戸日本橋亭で聞けるのだとか。

「禁酒番屋」三遊亭遊三
仲入り前、遊三師匠は2回目ですが、今回も爆睡してしまいました。。。ある意味素晴らしい。

「秋色桜」神田桜子
7歳で俳諧のセンスを見込まれ宝井其角の弟子になった秋ちゃんの話、子供の声が可愛いと思ったらアニメ好きと知り納得。けっこう噛んじゃってましたが、桜子という名前にも上野広小路という場所にもぴったりの演目なのがとても良い。父と駕籠を入れ替わる手前で終了。「井の端の 桜あぶなし 酒の酔い」

「漫才」宮田陽・昇
陽さんが秋田県出身で、隣の岩手県から名物を奪っちゃう流れが面白い。「そこの人拍手してない」って2回も突っ込まれて焦る。タリーズで買ったコーヒー持ってたし、2回目はわざとですけど。

「オオカミ少年」古今亭今輔
マクラは富岡製糸場のこととかアタック25のこととか群馬県がらみで、12月の浅草とほぼ同じか。宿題をいつも忘れる久保田君が、先生にとんでもない言い訳をする新作。「毒リンゴを食べさせられて、朝までぐっすり眠ってしまいました」

「ふぐ鍋」三遊亭圓馬
季節感、堅実。中入りの時、ちらっと見かけた女性はお弟子の三遊亭こと馬さんだったか?
「漫謡」東京ボーイズ
このムードで守る東京ボーイズ最高!古過ぎて意味のわからないボケが多かったですが『中の島ブルース』最高!

「阿武松」三遊亭右左喜
今輔さんと同じで、セミプロの話とかマクラは12月の浅草とほぼ同じか。能登国鳳至郡七見村出身の六代目横綱「阿武松緑之助(おうのまつみどりのすけ)」の話。フルバージョンで聞いたのは初めてでしたが、優しい語り口が良い。長吉→小車→小緑常吉→小柳長吉と出世、人情話は大好きです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました