歌舞伎座にて「二月大歌舞伎 第一部」を拝見しました。客入りはちょっと寂しい感じです。
まず一幕目は『元禄忠臣蔵(げんろくちゅうしんぐら)御浜御殿綱豊卿』、初見ですが溝口健二監督の『元禄忠臣蔵 前編・後編』を見てるのでおおよその内容はわかっていたのが有難い。
配役
徳川綱豊卿:中村梅玉(高砂屋)
富森助右衛門:尾上松緑(音羽屋)
中臈お喜世:中村莟玉(高砂屋)
上臈浦尾:中村歌女之丞(成駒屋)
小谷甚内:片岡松之助(緑屋)
新井勘解由:中村東蔵(加賀屋)
御祐筆江島:中村魁春(加賀屋)
「御浜御殿(現在の浜離宮)」での後の江戸幕府6代将軍徳川家宣と赤穂浪士四十七士の富森助右衛門のお話。腹の読めない大物のお役は梅玉さんにぴったり。松緑さんとの緊張感のあるやり取りはなかなか痺れる。特に松緑さん、熱演、ちょっとグッと来ましたし、廻り舞台の使い方も良かった。お能の『望月』もみてみたくなりました。
二幕目はお能がベースの『石橋(しゃっきょう)』、長唄による舞踏劇、15分程と短い演目です。
配役
獅子の精:中村錦之助(萬屋)
同:中村鷹之資(天王寺屋)
同:尾上左近(音羽屋)
鷹之資君の下半身の安定感は抜群、うま過ぎる。しかしながら3人の毛振りはバラバラで美しいとは言いがたいが。お能の『石橋』とは別物でした。
再来週の第三部も楽しみにしています!
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