『映画イラストレーター 宮崎祐治の仕事』『ゴジラ対ヘドラ(1971年 監督:坂野義光)』国立映画アーカイブ

昔の映画(特に日本映画)が好きなので、よく行く映画館は京橋の「国立映画アーカイブ」と「神保町シアター」。時間が空いたので『ゴジラ対ヘドラ』を鑑賞。一度見たことがあると思うのですが、記憶は無し。公開されたのは私の生まれる十年前です。

その前に7階展示室で開催中の『キネマ旬報創刊100年記念 映画イラストレーター 宮崎祐治の仕事』を鑑賞。入場料なんと250円!映画の歴史を振り返るほぼ不変の前半部分は何回見てもなかなか興味深い(毎度けっこう忘れている)。バンツマ(阪東妻三郎)、アラカン(嵐寛寿郎)カッコイイ是!ブロマイド、ちょっとだけ、欲しいです。

そして宮崎祐治(みやざきゆうじ)さん、名前は知りませんでしたが絵には見覚えあり。松田優作の顔の長さとか東山千栄子の凄まじいモアイ感とか山田五十鈴の顔の長さとか原節子の鼻とか高峰秀子の鼻とかウディ・アレンの鼻とか新珠三千代の鼻とか抜群にデフォルメされているのですが、映画愛が伝わるので全く不愉快な感じがいたしません。壁面に沢山貼られている似顔絵パネルから自分の好きな映画の一場面を見つけると何だか嬉しくなります。250円にして見応えのある展示でございました。

帰りに『東京映画地図 (キネマ旬報ムック)』を購入。映画の撮影場所をイラストと一緒に記した映画地図。東京60エリアが掲載されているのですが、銀座、有楽町、日比谷、築地辺りを見て満足す。5月に神保町シアターで上映されていた『銀座二十四帖』を見逃したのが残念!

続いて問題作の『ゴジラ対ヘドラ』、国立映画アーカイブの特集「逝ける映画人を偲んで2017-2018」にて、のっけのヒロイン麻里圭子(誰?)が歌う『かえせ! 太陽を』にくらくら。水銀コバルトカドミウム〜♪鉛硫酸オキシダン〜♪シアンマンガンバナジウム〜♪サイケな映像と共に。すげー。映画の内容はツッコミどころ満載なのですが、ヘドラ劇強いし、ゴジラは飛ぶし、人間と共闘するし見所満載。ちなみにヘドラは英語だとちょっと可愛いスモッグモンスター!ハイライトは富士山麓でゴーゴーダンスを踊り狂う若者たちを草間から嘱目するヘドラよりよっぱど怖い無な老人たち。時間も我慢ギリギリの85分でグッド。子供が見る映画では絶対にありません。後に評価される迷作であり名作。大好きです。

禁ポイ捨て、食物全部食べる、マイバッグ、節電節税節水などなど地道にできるところから。いつでも老人たちは私たちを嘱目しています。

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