落語「柳家権太楼独演会」深川江戸資料館

7ヶ月振りの「柳家権太楼独演会」です!メンバーも同じ!!

三遊亭歌つお「新聞記事」
「阿弥陀池」の東京版、比較的良く拝聴する演目です。下げは「根が天ぷら屋の上さんだ。衣を着けた」、頑張れ!

柳家さん光「粗忽長屋」
今日一番驚きました!めちゃめちゃ上手くなってる!同じ人?たまたまはまっただけ?8月に国立演芸場で拝聴した、桂しん乃さんが師匠の顔が皆んな同じに見え、間違えてお礼を言っちゃったいうマクラから。あの方なら、有り得そうで全く真実味ありますね。「粗忽長屋」はとても有名ですが以外に難易度の高い落語だと思うのですが、たっぷりした間の取り方などもよく聞かせましたね〜。浅草をどさくさと言い間違えるのは面白い。下げは「抱いている俺は一体誰なんだろう?」

柳家権太楼「猫の災難」
三遊亭金時改め、五代目三遊亭金馬襲名披露興行のマクラから、金馬という大名跡「普通断るだろう!」って爆。小三治師匠のものをよく聞いている大好きな落語。酒飲みが出てくる話は親近感を感じます!兄貴が鯛を買いにいっている間に全ての酒を飲んでしまう件は最高。そして零した酒の顔に塗りたくる。表情がとても豊かで、どこか憎めないおっちょこちょいぶりが素敵です。下げは「だから隣に行ってよ〜く猫に詫びてもらいてぇ」

柳家権太楼「子別れ」
初めて知った演目。初代春風亭柳枝の創作落語だそう。江戸ではなく、明治時代の話です。今日は熊五郎大活躍ですね!「弔いが 山谷と聞いて 親父行き」の川柳から。山谷というのは山と谷のことでなく、日本橋箱崎川の旧河岸名、吉原へ行く「山谷船」の船宿にちなみ、吉原そのものを指すとか。また、東京都台東区と荒川区にまたがるドヤ街のこととか。山谷をどうとるかで意味が全く違ってくるようです。

上中下に別れる長い話で上は「強飯の女郎買い」、中の夫婦喧嘩、下は「子は鎹」とも呼ばれています。下だけ演じられることが多いそうですが、通しでやってくれました。上の熊五郎と紙屑屋や吉原へ行く、楽しい場面から、短い中断、人情味溢れる下段へ。お馴染み黄瀬川花魁はここでも登場しています。女房子供と別れ、酒も吉原通いも止め、すっかり立ち直り、3年後の子供亀との再開。母子家庭で困窮しており、学校で1人だけ靴を履いていない。上から目線の亀とのやりとりにほっこり。小遣いに50銭(5,000円くらいでしょうか?)をもらったのは母に問い詰められ、玄能(金槌)で殴られそうになり、告白。最後は鰻屋での家族3人と番頭の件になり目出度し。下げは「かすがい?そんで昨日玄能で叩こうとした」、大ネタでしたが、飽きることなくじっくり堪能させていただきました。権太楼師匠の人情話好きだな。

また来年3月深川江戸資料館で開催予定の「柳家権太楼独演会」もお伺いさせていただきます!

コメント

タイトルとURLをコピーしました