落語「真一文字の会~春風亭一之輔勉強会~」国立演芸場

国立演芸場で「真一文字の会~春風亭一之輔勉強会~」を拝見しました。一之輔さんの独演会は初めてで、とても楽しみです。

前座:「元犬」春風亭貫いち
一之輔さんの4番弟子だそう。交通事故を起こした家族が飼っている猿の小噺が面白い。安定の元犬、動物の真似がうまいのかな。下げは「もとは居ぬか?」「今朝ほど人間になりました」

「徳ちゃん」春風亭一之輔
出囃子はパタリロのクックロビン音頭は考え過ぎるお囃子、いぬさんによる選曲。山口宇部の「ときわ動物園」 の白須飼育員のマクラからぐだぐだと。テナガザルのジュンコ、ハヌマーン(ハヌマンラングール)の金網ガッシャーンは爆笑。チンプーに日大の田中理事長、一之輔さんにとって御神酒徳利=ジブリなのか。初めて聞いたとんでも落語。売れていない噺家2人の安遊郭(2人で1円90銭)での話。5畳をベニヤで半分に仕切った小部屋でアンドレザジャイアントみたいな女郎が焼き芋をむしゃむしゃ食べながら登場。無理やりキスさせられそうになるシーンとか爆笑。下げは「足抜いてくれ」「その娘を足抜きとは物好きですね」

「へっつい幽霊」春風亭一之輔
出囃子はYMOの「東風」、お馴染みの演目ですが、一之輔さんのは初めて。最後のサイコロを振る幽霊の手つきが面白い。

「花見の仇討ち」春風亭一之輔
今度出る一之輔さんの文庫「いちのすけのまくら」の解説は息子なのか。原稿料けっこう良いのね。そして座布団が白い。悪山恐之輔からの鈴々舎ウラジミール馬風は爆笑。最後の浪人と巡礼2人の対決は盛り上がりました。侍2人のアドバイスも素晴らしい。下げは「五分ではいけない」「六部が来ない」、鯵のなめろう食べたくなっちゃった。

よく通るお声に、あの皮肉っぽいけど可愛さのある独特の雰囲気、オリジナルのくすぐりが、いちいち面白い。全く飽きさせない2時間30分でした。また機会があればお伺いしてみたい。

コメント

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