鶯谷駅、入谷駅の近く袋小路にある一軒家レストラン「John」にお伺い。2年間限定のデセールコースのみのレストランです。古民家を改装したような店内、静謐な雰囲気も素敵、感度の高さを感じます。
「漬込 グリオット チョコ」
キルシュ漬けのグリオット、キルシュのクリーム、ガナッシュ・モンテ、チョコクッキー、スポンジ。フォレノワールは大好物。ゴリゴリにキルシュが効いたグリオットが旨い。軽みと重みのバランスが良く、ポーションは小さいですが満足感のある味わい。
「浸 プラム バラ」
薔薇の泡、ジャスミンのクリーム、スモモ/木苺/薔薇のスープ、スープに漬け込んだプラム。口直しのような意味もあるのか、爽やかな一品。メニュー名の最初の字が調理法なのですが、同系統のスープに浸したプラムが奥行きがあり、驚くほど美味しい。
「蒸 とうもろこし」
玉蜀黍の餡のパイ包み、焼き玉蜀黍のソース、豆苗と大葉のサラダを添えて。パートフィロを使った春巻き風ですが、生地の存在感が強過ぎるなど、食事メニューだからか、唯一良さを感じなかった一皿でした。
「密封 さくらんぼ」
苺のチュイル、メープルシロップのブランマンジェ、グリオットのジュレ、グリオットとさくらんぼのムース、ピスタチオのソース。メインとなる一皿ですが、こちらも中庸を感じさせる素材の調和が素晴らしい。チョコレート入りのピスタチオソースも少量ですが、濃厚でしっかり役割を果たしています。
「真空 とうもろこし」
玉蜀黍の出汁の茶碗蒸し、枝豆。口直しとのことですが、薄味ですが、玉蜀黍の存在感が明確な不思議な茶碗蒸し。詳しい料理法は秘密だそうですが、どうやって作っているのか気になるー。
「滲 お茶菓子」
フィナンシェ、ピスタチオの最中、グリオットのバターサンド。フィナンシェは、上質なカヌレを思わせる外かさっくり、中はねっとりが面白い。他の小菓子もハイレベル。価格もリーズナブルで、コース構成、料理への考え方も素晴らしい。予約が取れたらまたお伺いしたい。ごちそうさまでした。
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