新宿末廣亭で「7月中席 夜の部」をは拝見しました。
「百川」金原亭馬生
昼の部のトリ、途中からでしたが、ほぼ聞けました。優しいお声、堅実。
前座「大安売り」桃月庵あられ
おーっ、前「金明竹」を聞いてめっちゃ面白かったあられちゃん。やっぱり前座と思えない風格、演目も挑戦的で、相撲を題材とした上方落語。うまいっ!
「さよならたっくん」柳家やなぎ
さん喬師匠のお弟子さん、初めて拝見しましたが、この方もうまい。上京もあり別れてしまったさっちゃん(さゆり)とたっくんの話。さっちゃんが電車に乗る直前、おじさん登場。本業は運転代行ですが、たっくんに言伝代行を2,500円で頼まれたらしい。昨今のコントにも通ずる設定の面白さでした。下げは「そのおつり分で相手にそれをしてきて下さい」
「曲芸」ストレート松浦
「牛ほめ」古今亭志ん五
「親子酒」橘家圓太郎
「音曲漫才」ジキジキ
「家見舞(肥瓶)」柳亭左龍
初めて聞く演目、とんでもない奴らだ。下げは「こいつらに水をいっぱい、冗談言っちゃいけねぇ」
「たいこ腹」桂ひな太郎
「太神楽」翁家社中 和助 小花
今までにないくらいウケてた!気持ちいいだろうなぁ。
「そば清」柳家さん喬
定番の落語ですが、清さんの蕎麦の食べ方とか最高、流石です。途中で蛇含草の説明をしっかりするのも面白い。下げは「蕎麦が着物着て座ってんだ」
「浮世根問」柳家甚語楼
嫁、奥さん、かかぁの名前の由来の言い訳が楽しい。下げは「この辺りを回って小使いかせいでる」
「漫才」風藤松原
名前はよく拝見しますが、初めて聴いた。大学生に見える松原さんの、ちょっと狂気な風貌が既に面白い。
「カラオケ刑務所」林家才賀
下げは「これはパクリじゃない、オマージュだ」
「鉄千早」柳家小ゑん
マクラほぼ無く、演目に入って珍しい〜、しかも古典?かと思ったら、オマージュな新作。実在する、奈良県生駒郡平群町の「竜田川駅」、福岡市の「千早駅」を絡めて。下げが常盤台の「とわ」とは。
「紙切り」林家正楽
線香花火をする女の子、ひまわり、祇園祭。
「ぺたりこん」柳家喬太郎
中央通りにあった「福家書店 銀座店」で社会人をされていたのか、そして「今日、ママンが死んだ」はカミュの異邦人か。ほぼ満席でこのブラックな演目!と思ったのですが、いや満席だからやるのか。2回目ですが、やはり後味の悪い、記憶に残る話です。素晴らしい。
コメント