落語『SWAクリエイティブツアー「秘密」』有楽町よみうりホール

SWAクリエイティブツアー「秘密」
有楽町よみうりホールで『SWAクリエイティブツアー「秘密」』を拝見しました。人気落語家4人によるユニットで、創作話芸アソシエーションの頭文字で「SWA スワ」、初めて知りました。まずは4人よる挨拶、会場限定のDVDの紹介の後、落語へ。

「当世女甚五郎」柳家喬太郎
コロナ禍のアンケートで、らしさが出ていたというマクラが面白い。悲観的なさん喬師匠に、熱苦しい権太楼師匠、厳しいけど喬太郎師匠を喜ばせた一龍斎貞水師匠など。落語は女甚五郎と呼ばれている木工アーティストの橋下チヨミとライターの木ノ内君の話。お手頃価格なサイコロや左効き専用の団扇とかも作っている。2人は実は同級生だったのだが、最後の最後まで噛み合わない。そのまま最後は橋下さんの思いが篭ったサイコロの言葉遊びで。下げは「その団扇には魂こめないから」

「日本海の英雄」三遊亭白鳥
タイトル通り「秘密」がテーマになっている新作落語ですが、白鳥師匠のは思いきり秘密がテーマ。景虎財閥社長、日本海の英雄と呼ばれている田中虎造が死んだふりをして、2人の女性の本意を探ろうとする、落語でよくある展開。だんだん恥ずかしい秘密が暴かれていくのですが、けっこう無理やりな展開、グダグダ感はやっぱり白鳥師匠らしい。終盤ででて来た「小さい定吉」推しが凄いな。下げは「こんな恥ずかしい思いをするくらいなら、死んだほうがましだ」

「ごくごく」林家彦いち
中入り後まで幻として残る定吉の怨念のようなもの。飲み物を飲む姿で人々に感動を与え、現在では学校に銅像も作られている呑次郎の話。体調が悪かったこともあり、あまり記憶が無く。。。オレンジのサイコロは「大々好き」ではなく「大々大好き」の方が良いのではと余計なことを。下げは「こんなに素直に聞けるなんて、才能だね」

「ロマンス恋泥棒」春風亭昇太
白鳥師匠がSWAの趣旨をずっと理解していないというマクラから。72歳の人気漫画家、月星夢見は、SNSで知り合ったニューヨークに住んでおり、飲食店を4軒経営、落語好きのロベルトという男に恋をしてしまったが、それを編集者は、絶対SNS詐欺だと止めさせようとする。好きな落語家でその人の人格がわかるというクスグリが楽しい、喬太郎師匠に対する的確な批評、「彦いち?知らない」などメンバーの悪口に愛を感じます。そのうちに、ロベルトにアルゼンチンババア出演時の鈴木京香さんの写真を偽って送っていたことが判明。下げは「あなたが夢見?あぁ、騙された」、4人の中では最も完成度が高く面白い!白鳥師匠、彦いち師匠の後だとなおさらそう感じるのか。

そして最後の映像を流す場面もグダグダなのが楽しい。また体調万全の時に拝見してみたいSWA公演です。

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