寄席「5月上席 夜の部 ゴールデンウィーク特別興行」鈴本演芸場

お江戸上野広小路亭で「上野広小路亭定席 昼席(26周年特別興行)」を拝見した後、ご近所の鈴本演芸場で「5月上席 夜の部 ゴールデンウィーク特別興行」を拝見しました。こちらは開演時6割ほどの良い具合の客席です。

前座:「たらちね」入船亭扇ぽう
坊主で頑張ってるけど、滑舌頑張れ。
「ちはやふる」柳家我太楼
下げは「ちはやの戒名だった」
「太神楽曲芸」鏡味仙志郎・仙成
朝5時起きだったので、しばしのお休みタイムに。
「平林」鈴々舎馬るこ
お子さんのほのぼのとしたマクラから、久しぶりに聞いた演目、森昌子風の「ひらりん」、前川清風の「いちはちじゅうのもっくもく」、氷川きよし風の「ひとつとやっつでとっきっき」など爆笑。下げは「急いで届けることはなかった、あたしゃ字が読めないんだよ」
「人形買い」入船亭扇遊
初めて聞いた演目でしたが、壺算と同じ発想。下げは「二人で5銭づつ出して話を聞こうか」
「漫才」ニックス
お馴染みの婚活、料理のあいうえお作文ネタ、「そうでしたか〜」に完全にはまっている。大好き。
「粗忽の釘」五街道雲助
安定の面白さ。下げは「御宅ではあそこに箒をかけますか」

「出世キャバクラ(華やかな憂鬱)」柳家喬太郎
新宿で昇太師匠にご馳走してもらったのが富士そばだったというマクラから。客席に子供がいるのに、このネタを選ぶ喬太郎さんは流石です。悩めるキャバクラお雇い店長の前のめりな暗い語り口が楽しい。東京の思い出に部下に連れて行ってもらったのが戸越銀座、埼京線板橋、京急梅屋敷、浮間舟渡、そして最後に連れていかれた父島で地産地消に目覚める店長。地産地消を小三治師匠と聞き間違えるのも楽しい。続きが聞きたい!

「紙切り」林家正楽
仲入り後のリラックスタイム。相合傘、鯉のぼり、狐忠信(文楽見た後かな?)、双子のパンダ。
「置泥」橘家文蔵
初めて拝見、色黒で顔が怖いですが、笑顔がちょっと可愛い。重みのある話し方ですが「殺せ、殺せ。殺せ」など盛り上げ方が上手い。月末の新宿末廣亭、余一会が楽しみです。下げは「頼みがあるんだよ」「もう一文もねぇよ」「また来月来てくれ」
「粋曲」柳家小菊
お馴染みの江戸端唄「梅は咲いたか」、都々逸からの「両国風景」が情景も浮かんで素敵。最後の茶釜の早口言葉?も楽しい。
「鰻の幇間」春風亭一之輔
定番の演目ですが、オリジナルのくすぐり多過ぎで、もはやオリジナルと言ってもいいくらいの内容。中入り後の顔ぶれが「反社の集まり」とは言い得て妙。正楽師匠も実は顔怖いものね。太鼓持ちの一八が謎の旦那に鰻屋で一本取られる内容ですが、一八の情緒が!旦那が帰るまでは素早く、後半の小言の部分をたっぷり取るのが一之輔さんのキャラにぴったり合っていて構成も素晴らしい。58年奉公している妙な女中も、少ない台詞で造形がばっちり浮かぶ。凄い。補修のために朝日、読売、日経、聖教色んな新聞が使われた「イデオロギーがめちゃくちゃ」な障子、奥日光のペナントを飾った床の間、寿たけし、やす子って誰だ、飲んだ瞬間に目が飛び出しそうになる酒は新潟の越乃順子、漬物には梅干しが入っており、薬味は自家製のマヨネーズ、女中は話を聞かず綾取りを始めたり、漫画を読み始めたり、太鼓持ちの性の悲しさも描写されるのが面白い。伏線回収も素晴らしく爆笑の連続でした。素晴らしい。下げは「うわ〜うなぎ弁当3人前届いてる!」

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