「志摩観光ホテル ザ・ベイスイート」内のフランス料理店「ラ・メール」でディナー。大きな窓からは英虞湾と対岸を見渡せる、非常に素敵な環境です。
アミューズ・ブーシュ「天然虎河豚、白子、原木椎茸、はるみ(柑橘)」
「志摩産ジビエのパテアンクルート」
鹿、猪、地鶏、地鶏のフォアグラ、バルサミコ酢、赤蕪のソース。盛り付けも気が利いており、軽めの仕上げに女性シェフらしさを感じます。
「自家製パン」
アオサのバターロール、フランスパン、エシレバター、エシレ海藻(7種)バター。美味しくない海藻バターもありますが、こちらは好み。パンも美味しい。
「嬉野大根、鮑の肝ソース」
箸休め。
「伊勢海老クリームスープ」
伊勢海老出汁と卵のロワイヤル、熱い状態で食べてもらいたい、ということからスープを注いで完成。こちらも力強さや濃厚さ、というよりも優しい味わい。
「答志島トロさわら、備長炭焼き、蕪のソース」
蕪の葉と鮑出汁、蕪と鮑出汁のソース、答志島若芽。程よく脂が乗ったサワラも良かったですが、若芽が甘味が強くとても美味しい。
「鮑ステーキ、ブールノワゼットソース」
「ラ・メール」のシグネチャー料理。水と塩と大根で3時間煮込んだ黒鮑。鮑は特に好きな素材ではありませんが、こちらは問答無用で旨く、記憶に残る一皿。焦がしバター香りがアグレッシブなソースも古典的なムードで好みです。
「薔薇のグラニテ、炭酸ゼリー」
「鹿肉 味噌風味のクルート焼き」
菊芋、原木椎茸。シンプルに鹿のジュのソース。志摩伝統の豆味噌、船越みそのクルート焼き、甘味と塩味濃いめの味噌がやや強めですが、鹿のロース肉はねっとり、極柔らかな仕上げでギリギリの調和。
「クレーム・ド・ショコラ、ピスタチオアイス、ライチソース、アングレーズソース」
美味しいけど、料理に比べるとデセールは凡庸。
小菓子「カヌレ、レモンカヌレ、フランボワーズのギモーブ、ブルーベリータルト」
小菓子もしっかり。やはり非日常間のある環境でいただく料理は格別。東京のフランス料理店との比較など無意味です。食後は樋口宏江シェフも挨拶に来ていただきましたが、とても謙虚な姿勢にお人柄が滲み出ます。都会やフランスでの経験は無いそうですが、料理が美味しいことだけが重要。次回は「志摩観光ホテル ザ・クラシック」にある「ラ・メール ザ・クラシック」にもお伺いしてみたいです。ごちそうさまでした。
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