柳家さん生独演会『落語版 笑の大学』内幸町ホール

柳家さん生独演会『落語版笑の大学』内幸町ホール
内幸町ホールで柳家さん生独演会『落語版笑の大学』を拝見しました。

開口一番「子ほめ」立川のの一
愛嬌のあるお顔とお声、前半上下が逆だったか?後半は修正、くすぐりのアレンジも面白い。

「片棒」柳家花ごめ
花緑師匠のお弟子さん、初めて拝見しましたが、癒される雰囲気。ミステリーやホラーのお決まりが大好きというマクラからの落語はやや駆け足で。次男のお囃子の部分は若手には難しいの。三男の鉄の鳩首が面白い。下げは「片棒はお父つぁんが担いでやる、来年9月の真打昇進!おめでとうございます。

「亀田鵬斎」柳家さん生
以前、わさびさんで聞いたことがありますが、本家で聞けて嬉しい。屋台おでん屋の平次と書家の亀田鵬斎の心温まるというよりも、江戸時代らしいのんびりした話。「おでん 燗酒 平次殿 鵬斎」と書かれた小障子から作った掛け軸を見ながら酒を飲む殿の様子がとても良い。下げは「そんなことされたら、今度は家がなくなっちゃう」

「落語版 笑の大学」柳家さん生
高座に見台、今年3月に見た舞台「笑の大学」の向坂(さきさか)は内野聖陽さん、椿(つばき)は瀬戸康史さんを想像しながら。「ジュリオとロミエット」からの「貫一お宮」、青空寛太、略してアオカン、さるまた失敬、カラスのムサシ、「お国→お肉→甘栗→あくび」の変換など舞台を思い出しながら笑いも増幅される。富山訛りなのか、笠智衆のような温かみを感じる向坂の造形が良い。赤紙の場面から徐々に暗転、下げの「死んでいいのは、お肉のためだけだ!」は泣けた。1時間10分の熱演、素晴らしい!

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