「立川志の輔一門・ふきよせの会~全員参加の3時間~」昭和女子大学 人見記念講堂

立川志の輔一門・ふきよせの会~全員参加の3時間~
昭和女子大学 人見記念講堂で「立川志の輔一門・ふきよせの会~全員参加の3時間~」を拝見しました。志の輔師匠以外、初めての方ばかり。

「狸の札」立川志の大
下げは「おいおい、札が札咥えちゃいけない」
「初天神」立川志のぽん
「湯屋番」立川志の太郎
最初のお三方、眠気がひどくてあまり記憶無し。。。ごめんなさい。

「時そば」立川志の八
コロナがきっかけで、髪を伸ばし、普段から町人髷で暮らしているそう。既に面白くて目が覚めた。客船「飛鳥Ⅱ」のクルーズにゲストとして呼ばれたものの、数日後には船内にコロナが発生し大変だったお話。外国人から「なまはげ」と言われた真相は如何に。落語はかなりアレンジを加えていますが、それが自然でめっちゃ面白い。普通は蕎麦の代金をちょろまかすのを見ていた男が真似するのですが、兄貴と合わせて有り金が15文しかないため、一緒に蕎麦屋に行って兄貴がちょろまかすという設定が良い。翌日男が兄貴を真似する場面も、兄貴とのやり取りまで真似して、蕎麦屋に気味悪がられるのに爆笑。挙句にお金あげるから帰ってって逆転する始末。そしてお声や話し方が志の輔師匠にそっくりなことにも驚きました。素晴らしい。

「課長の御難」立川志の麿
唯一の新作。コロナでリモート癖が付いて、上半身は鶯色のスーツ、下半身はパジャマで出勤してしまった課長の、自業自得な災難。ちょっと設定に無理がある気もしましたが、面白かった。

「大工調べ」立川志の春
棟梁のまくし立ても上手でしたが、その後に大家の反撃のまくし立てがあるのが面白い。下げは「嘘八百!?そんなことねぇよ、だった八百足りないのは本当だもん」

「親子酒」立川志の彦
なんと下げ前に携帯が鳴るハプニング。落語内に「携帯が鳴ったぞ」と入れ込みましたが、下げ前のために窮屈な感じに。公演中に音が鳴るのは本当残念。

「お血脈」立川晴の輔
善光寺のお血脈の印のための人口減、経営難に悩む地獄で首脳会議「地7」が行われているのが面白い。キャッチコピー、アウトレット誘致、ふるさと納税など様々な案が出ますが、結局は「洋麺屋五右衛門」経営で大成功していた石川五右衛門に頼ることに。くすぐりがとても多い楽しい落語です。下げは「石川五右衛門も極楽へ行きました」

「ねずみ」立川志の輔
楽屋でずっと伸びたり縮んだりしていた弟子の落語を見ていたので、客席のお客様と一緒で疲れちゃった、というマクラから。鼠屋の主人がこうなってしまった境遇を甚五郎に告げる場面はじっくりと、間の取り方が凄くて、一瞬忘れたかと思った。内容は知っているけど、悲しいところは悲しく、楽しいところは楽しく。鼠の見物料に3日分請求する、甚五郎は悪どいようですが、多分宿泊料が激安で、繁盛してからも変えてないんだろうな。そして最後の志の輔師匠の鼠の描写が可愛い!あんなにきっちり鼠を演じる落語家は初めて見ました。緩急のつけ方が見事で起承転結もきっちり、妙なアレンジがされていないのも好み。下げは「私ずっと猫かと思ってたんで」

一度幕が降りた後、カーテンコールで再び幕が開き一門の皆様勢揃い。お亡くなりになった円楽師匠のことにも少しだけ触れられていました。最後は3本締めで終了。終了は予定より20分押しの18時30分に終了、良い会でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました