紀伊國屋ホールで「きょんとちばVol.5-マイノリ60s-」を拝見しました。
「携帯芝居」柳家喬太郎・千葉雅子・村上航
スマフォなど音が鳴る電子機器の電源を切りましょう、という寸劇。スーツ姿でスター気取りの喬太郎さんと千葉さんに村上さんが突っ込む構図。
開口一番「道具屋」柳家小太郎
「掛取バンザイ」柳家喬太郎
出囃子は「ゴジラのテーマ」、UTで落語協会のオリジナルTシャツが作れる話、さらにゴジラTシャツが販売されているのを知り買いに行こうと思ったが、ビックロ跡にユニクロが再オープンするのは明日だったという悲しい話。落語は「掛取万歳」の改作。ホール落語好きの魚勝には芝浜、ウルトラマン好きの円屋にはガヴァドン、芝居好きの紀伊國屋にはつかこうへいの『熱海殺人事件』の木村伝兵衛、寄席好きの末廣屋には寄席で対応、さん喬師匠、馬風師匠、アサダ二世、円丈師匠、三増紋之助、雲助師匠が出たり入ったり、最後の雲助師匠が爆笑。今まで見た中で最も体力を使いそうな落語でした。
短編芝居「かけおちね」千葉雅子・村上航(猫のホテル)
テーマ曲は「白い小鳩」、落語「たらちね」の千代が主役で「かけおちね」。展望台で出会った謎の男、山田との会話劇。不思議な空気感。
「マイノリ60s」柳家喬太郎
出囃子は「乙女のワルツ」、「マイノリ」は大学生の頃に出会った男女の二十五年にわたる物語。日大商学部、落語研究会の藤田と、國學院大學の演劇研究会の杉下と名前は違えど、喬太郎師匠と千葉さんの物語。世代がずれており、千葉さんのことを全く知らないので、理解できない部分も多いですか、コンパ?から逃げ出した2人の出会いから、成長、還暦までをしっぽりと聞かせる。マスターと思い出を語ったバーで飲んで後、電車で寝過ごし、一方は小田急電鉄の片瀬江ノ島、一方は西武秩父に辿り着く下げも、ちょっと切なく笑えて素晴らしい。1時間以上の熱演、哀愁のあるドラマを見た後のような溜息が漏れました。
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