2006年に虎ノ門でオープン、2013年に銀座に移転してから度々お伺いしているビストロ「サラマンジェ・ド・イザシ・ワキサカ」、フランスの中でもリヨン料理専門、他のフレンチシェフとはあまり交流がないという噂の孤高の脇坂シェフのお店です。
コロナウイルスの影響で客足が鈍る中、なんと3月中はワインがグラス、ボトル共に半額という衝撃のキャンペーンを開催中。そのためか夜はワイン好きの方が押し寄せているそうですが、昼は静かだそう。私は基本的にランチ専門、お手軽なランチコースもありますが、夜メニューも気遣いなく頼めるのが嬉しいです。本日もランチタイムに夜メニューをいただきました。
「サラディエ・リヨネ」
野菜メニューが少ないこともあり、必ず頼んでしまう劇旨サラダ。具材は鶏のレバ、心臓、ニシンのマリネ、豚耳、じゃが芋、ルッコラ、たんぽぽ、キャロットラペ。サラダといえど肉に魚も入れ込み、混ぜ混ぜして豪快にいただきます。1人でもりもりといただくのが、よりいっそう旨し。
「バゲット、オレンジジャム」
バゲットも外カリッ中フワでとても美味しい。時間が経ち、冷たくなっても硬くならないのが良い。マーマレードは最近出来が良いのだとか。
「仏産白アスパラ 橙花水のサバイヨン」
こちらでホワイトアスパラは初食です。普通は穂先が左側ですが、あえて右側にしてあるのは茎から食べて欲しいからだそう。トリュフ、オレンジが香るサバイヨンソース。白アスパラは、ほぼ素材メインで食べさせるお店が多い気がしますが、ソースの酸味とアスパラの甘み、複雑な香りのバランスが面白い。穂先へ行くほど甘みが強くなるようです。美味。
「仔羊すね肉とメルゲーズのカスレ」
メルゲーズはマグリブ地域(モロッコ、アルジェリア、チュニジア、西サハラの北アフリカ北西部のアラブ諸国)の少し辛さの効いた羊肉ソーセージ、スネ肉をたっぷりの白いんげん豆と煮込んだボリューム満点の料理。マナーは少しだけ横に置いておいてガツガツ食べるのが正解。サラマンジェの料理はがっつり系の男臭いものという印象も受けますが、下ごしらえから物凄く丁寧で絶妙な仕上げ。この料理にしても羊の嫌な部分は全く感じられません。旨いです。
「ガトー・クムカット」
楽しみなデザートは春定番となっている金柑とチョコのデザート。前年よりやや見た目が荒いようですが、間違いの無い組み合わせ。金柑の香りが大好きです。
「コーヒー、小菓子」
お馴染みのリヨン菓子3点「クッサン・ド・リヨン、ビューニュ、オランジェット」、コーヒーもとても美味しいのも素晴らしい。
ワインも2杯いただき、昼から大満足のサラマンジェでした。男気のある、芯のぶれないお店は大好きです。ごちそうさまでした。
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