富山県の有名寿司店「鮨し人」、定期的に東京で開催されているイベントにお伺いしました。独学で寿司を勉強されたという木村泉美親方のお店です。まず梅ソースの茶碗蒸しをいただいた後、お寿司スタート。
「白えび昆布〆」
赤酢のみの砂糖を使わないシャリ、食感は固めでなかなかパンチがあります。おーっ、この時期でもフレッシュな白えびが食べられるとは。今年の温かい気温も影響あるのかも。白えびの食感もしっかり感じられ美味。富山の日本酒「満寿泉」のペアリング推奨で、「IWA5」やヴィンテージなどレアなものも提供されていましたが、いつも通りに純米酒をお燗でいただきます。
「富山海老しゃぶしゃぶ」
初めていただくかもしれない富山海老、車海老ともボタン海老とも違う面白い味わい。舌に絡みつく甘みと旨味が素敵。木村親方は、数人のお弟子さんに的確に指示をだしながらも、非常にスピード感のあるクールな握り振り。
「アオリイカ」
種の温度が低いというか、もはや冷たいのが残念、続くスペシャリテという「皮剥手巻き寿司」も同様。身と肝を和えて漬けにしたもの、温度が適正だと旨味が強調されて旨いのでは。もったいない。
「九絵、鰤しゃぶしゃぶ」
奥にネギ、親方曰くネギを食べる料理とのこと。ネギ、誠に旨いです。
「鯵」
これは風味がごく弱でもう一つ。煮切りが控えめなのは、ご飯と種を強調するための意図でしょうか。
「鰤」
氷見の寒ブリ13kg、間違いありません。
「香箱蟹チラシ」
バフンウニとイクラを乗せた小丼ですが、色々乗せるのは好きではありません。香箱蟹だけで十分旨い気がするのですが。
「中トロ」
「大トロ」
「黒ムツ炙り、喉黒串」
これは絶品。今まで食べた黒ムツの中で最も黒ムツらしさを感じるかも。脂が乗ったいますが、適正に処理された喉黒も間違いない美味しさ。
「紅ずわい蟹」
味というよりも富山らしい種は目新しさが良いです。
「穴子」
歯ごたえも残した柔らかさで美味。魚の出汁を煮詰めた「かぶす汁」に麹味噌を加えたお椀を出していただいたのですが、これは濃厚で絶品。今日一番感動いたしました。やっぱりガツンとくる旨さが好みです。
「塩アイス最中」
餅米の香り豊かなパリッパリの皮が美味しい。席数はカウンター10席に個室1部屋使用、いかに早いとはいえ、この量を1時間30分で裁くのはちょっと無理があるのでは。まぁ、遅刻してきた方もいらっしゃり、間借り営業ですので、普段のリズムでは無かったのかもしれません。
お値段もそれほど高くなく、今の東京バブル鮨を考えるととても良心的。本当はくれくらいの値段で成り立つのでしょうね。東京のイベントにまた行きたいかと言われると黙ってしまいますが、現地でいただいた方が美味しいことは確実ですので、富山に旅行することがあれば、是非お伺いしてみたいです。ごちそうさまでした。
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