六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで「おいしい浮世絵展〜北斎 広重 国芳たちが描いた江戸の味わい〜」を拝見した後、フェイスブックページで拝見して気になった食材をいただくべく、西麻布にあるイタリアン「オステリア・ドッピオグスト」にお伺いしました。ここ3日間、夕食はセブンイレブンの「ごまスティック(アスパラギンビス、1袋120gで3食持ちます)」と日本酒(熱燗)のみだったので、久々のちゃんとした夜ご飯です!
前菜4種「バーニャカウダ、ストラッチャテッラのカプレーゼ、カペレッティ・インブロード、ロザマリーナのブルスケッタ」
コンソメスープに入ったカペレッティはロマーニャ地方のチーズ入りパスタ。ロザマリーナは生シラスを塩と唐辛子で漬け込んで熟成させた発酵食品、初めて食べるものですが魚の風味もしっかり感じられ、柔らかみのある辛さで美味。
「鱧とフェンネル、パッションフルーツのサラダ」
初めていただく組み合わせは、鱧と梅肉の組み合わせのイタリアン的解釈。ただパッションフルーツの甘みと固い種の食感の主張が強すぎる気がいたしました。
「佐藤さんの積丹産無添加 紫ウニの冷製カッペリーニ」
漁師さんから直送の、極上質な紫ウニを、ソースにもたっぷり使った贅沢パスタ。美味しいに決まっています。
「イタリア産生ハム、サラミ4種盛り合わせ」
モルタデッラ、サラミ、マントヴァ産メロンの上はサン・ダニエーレ、生ハムの王様と呼ばれるパルマのクラテッロ・ディ・ジベッロは生産量も限られ希少だそう。どれも上質感のあるお味ですが、生ハムメロン最高!
「レ・ポタッツィーネ」ブルネッロ・ディ・モンタルチーノワイナリー
トスカーナの赤ワインだそうです。大好きな雀のラベル。イタリアの雀は頭でっかちなのかしら。
「ニョッコ・フリット、クラテッロ・ディ・ジベッロ」
こういうスナックっぽいの大好き。生ハムの王様も美味。
「ニョッキ、ビュルゴー家の鴨とポルチーニのロースト」
ソースはシャラン鴨もも肉のラグー。ニョッキが美味しいのに加え、ポルチーニの使い方が素晴らしい。美味。続いてお目当ての料理が登場!
「北海道産テクセル種 羊のロースト」
テクセル種は、オランダ北部テクセル島原産の日本では珍しい羊だそうです。2歳1ヶ月のマトンのロース、バラ(キャレ)、もも肉(ジゴ)のロースト。ソースはシンプルにバルサミコ酢とオリーブオイル。羊らしさが控えめな穏やかな香りと肉質、ロースは食感良く甘みもしっかり。バラ肉がお気に入りで、この部分が最も羊らしい香りを感じ、脂も甘み十分でしつこさは無く、とても旨い。2年熟成メークインのポテトフライも美味しいなぁ。幸せ。
「ティラミス・エアー」
お餅みたいなふっくりしたビジュアルが可愛い。下にはビスコッティ、食後に丁度良い緩さの口どけの素敵なふわふわ新鮮ティラミス。美味。
この内容で料理のみ1万円程度とリーズナブルな価格設定も嬉しく、料理にも羊が大好きという小田桐シェフの優しいお人柄がよく現れているようです。シェフ一人で料理、サービス共に切り盛りされているので、皿出しはゆっくりですが、地下ならではのゆっくり流れる時間に身を任せれば、それも楽しめます。雰囲気はカジュアル、カルト注文、お一人様歓迎なので、近くにあれば頻繁に寄ってしまうであろうレストランです。ごちそうさまでした。
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