「画業50年“突破”記念 永井GO展」上野の森美術館

「画業50年“突破”記念 永井GO展」上野の森美術館

世代はややずれていまして、代表作である『マジンガーZ』『キューティーハニー』『オモライくん』『ハレンチ学園』『けっこう仮面』は知識がありませんが、漫画好きな父のため自宅にあった『デビルマン』は小学生時代に愛読しておりました。アニメも良いのですが、やはり『デビルマン』は漫画が素晴らしいです。美しいシレーヌの回、外道なジンメンの回は脳裏に焼きつきおそらく死ぬまで忘れらません。

平日の10時にお伺いしましたが、空いており、ゆっくりと作品を拝見。グッズ販売コーナーは大変賑わいでした。さて展示はほとんどが色々な漫画の原画の展示が続くのですが、ギャグからロボットから時代劇からエロから社会派作品までこなす多作ぶりが凄く、知らない漫画ばっかり。。。際どい絵も多いので、「クレヨンしんちゃん」や「アンパンマン」ですら問題になる現代だとPTA?とかからもの凄いクレームで即掲載停止であろう。堂々と少年誌で掲載していた素晴らしき時代です。『凄ノ王(すさのおう)』が聖闘士星矢っぽかったり、『黒の獅子』の首が飛ぶ陣内がガンダムのジオングっぽかったりしているのが興味深いです。プロレスラーの獣神ライガーも永井豪の『獣神ライガー』が元ネタだったんですね。1989年からコミックボンボンに掲載されていたとすると現役で見ていた可能性もあり、記憶のか細い糸をたどれば、確かに見たことがあるようなないような。

デビルマンの飛鳥了実は両性具有のサタンもそうですが、『おいら女蛮(おいらすけばん)』など男性が女性の格好をしたり、『あばしり一家』の男性っぽい女性の悪馬尻菊の助など性別の枠を超えた設定が多いのは、良いのか悪いのかはわかりませんが、興味深いです。ナンセンスなギャグ漫画は今の時代に拝読すると厳しいものがありますが、『デビルマン』『マジンガーZ』『キューティーハニー』は間違いなく古典になり得る作品です。そうえいば先日もう一度見返した落語家映画『の・ようなもの(1981年 監督:森田芳光)』にも永井豪さん一瞬出演されていましたね。

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