「銀座 座屋(いざりや)」から独立された中野寿孝親方が、2018年8月に開業した日本料理店「寿こう」に約1年ぶりにお伺いしました。
「鬼灯」
四万六千日、観音菩薩の縁日である7月10日に浅草で開かれる「ほうずき市」、ほおずきには無病息災、厄除けなどのご利益があるそうです。普通の鬼灯の実は食べられませんが、こちらは中に枝豆、鯵の南蛮漬け、蛸、山桃など美味しい実が入っています。心遣いも嬉しいアミューズです。
「胡麻豆腐」
うち山で修行された方の名物料理。胡麻豆腐に胡麻だれ、すり胡麻。ごまかしの効かない胡麻風味が口の中に広がります。
「鰹の藁焼き」
こちらも定番です。5日間熟成、美味。
「カマス」
梅雨が開けたばかりですが、カマスが出始めると、そろそろ秋という感じがいたします。
「鱧と冬瓜、じゅん菜の椀」
じゅん菜も随分大きくなりました。今年はこれが食べ収めかもしれません。骨の全く気にならない久々の美味しい鱧でした。
「鰻」
8月2日の「二の丑の日」に合わせて好物の鰻を出していただきました。山椒の飯蒸し、胡瓜と間違いの無い組み合わせ。
「鱧、バフンウニ、万願寺唐辛子」
「鮎の香煎揚げ」
アクロバティックな小鮎。苦味はあまり感じられませんが、ザクザクの食感に蓼とトウモロコシの餡が面白い。塩焼きが多い鮎を別の料理法で食べさせてくれるのが嬉しいです。
「毛ガニ、賀茂茄子、ささげ」
今日の料理の中では一番!毛ガニは味噌が美味しいですが、身も頗る旨さでした。
「土鍋ご飯」
高知県産の「にこまる」、美味しいお米です。今日は3種類の食べ方でしたが、どれも絶品。
「生唐墨ご飯」
「金目鯛ゴマだれご飯」
金目鯛は10日間熟成、ねっとりとした旨味が凄く、ご飯との相性も素晴らしい。
「バフンウニ、卵ご飯」
上は茎山葵、美味しいに決まってます。旨いご飯最高です。最後はパリパリ香ばしいお焦げもたっぷりいただきました。
「桃、シャインマスカット、ブルーべリー」
「完熟バナナアイス」
このアイスも中野親方っぽくて良かったな。
全体的に夏!という季節感のはっきりした料理構成でした。鱧、鮎はもう食べ納めて良い気分です。一品一品の料理の輪郭が明確で、満足感は高い。料理以外で「寿こう」が嬉しいのは新亀の「ひこ孫」を置いていらっしゃるところ(耐熱グラスでなく、お猪口でいただけるともっと嬉しいのだが)。力のある料理にぴったりの日本酒です。一見クールですが、ユーモア溢れる中野親方と和やかで母屋入りのある女将さんの醸す雰囲気も素敵な日本料理店です。ごちそうさまでした。2周年おめでとうございます!!
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