三月大歌舞伎 第一部『新・三国志 関羽篇』歌舞伎座

三月大歌舞伎 第一部『新・三国志 関羽篇』歌舞伎座
歌舞伎座で「三月大歌舞伎 第一部」、三代猿之助四十八撰の内『新・三国志(しんさんごくし)関羽篇』を拝見しました。三国志は全く興味が無く知識がほとんどありませんでしたが、ストーリーは非常にわかりやすく問題なし。

配役
関羽:市川猿之助(澤瀉屋)
劉備:市川笑也(澤瀉屋)
香溪:尾上右近(音羽屋)
孫権:中村福之助(成駒屋)
関平:市川團子(澤瀉屋)
諸葛孔明:市川弘太郎改め青虎(澤瀉屋)
華佗:市川寿猿(澤瀉屋)
司馬懿:市川笑三郎(澤瀉屋)
陸遜:市川猿弥(澤瀉屋)
黄忠:石橋正次
曹操:浅野和之
呉国太:市川門之助(瀧乃屋)
張飛:市川中車(澤瀉屋)

仰々しい音楽から始まり、『三国志演義』の作者、羅貫中の子孫の羅昆中(中車さん)が登場し、張扇片手に概要を説明。猿之助さん、中車さんは相変わらずでしたが、劉備役の笑也さんが抜群に良いな。秘密がわかる前から関羽と悩ましげな雰囲気がさり気なく出ていたのにも納得。関羽が死んでしまった時の嘆きはもう少し抑えて欲しかったが、最後の力強い掛け声は素晴らしい!珍しく立役の笑三郎さんも良い。こういうお役もできるんですねぇ。猿弥さんは珍しく笑いのない真面目な役、右近君の美しさも際立ってましたね。

張飛は完全な道化役と化し、格好良い所は全くなく、あっけなく討ち死にして可哀想。物語の筋と一切関係のない宙乗りは好きではありません。猿之助さんよりも、もの凄い勢いで送風機に桜の葉を投入し続ける黒衣さんに見惚れてしまいましたが、そんなことも楽しいことは楽しいスーパー歌舞伎です。

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